LUUP電動キックボードライド

今都内ではLUUPという電動キックボード/電動アシスト自転車シェアサービスが流行しつつある。
今回はその試乗ライドをレポートできればと思う。

渋谷区宇田川町のポート

LUUPについて

Luupは、「街じゅうを「駅前化」するインフラをつくる」をミッションに、電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティの短距離移動のためのシェアリング事業を展開しています。

電動キックボードなどの新しいモビリティを日本で安全かつ便利に利用するための「新しい機体の実証」と、シェアリングの形での移動体験を検証する「新しいシェアサービスの実証」の2つに取り組んでいます。

LUUP 企業情報 より

東京の主要エリア(渋谷区、新宿区、品川区など)をはじめ横浜、大阪などにも展開されており、都内ではLUUPポート(LUUP専用駐車場)が300か所に上り、都内では最高密度の数といわれている。価格帯は110円/初乗り10分、それ以降は16.5円/分である。

LUUPでは経済産業省の「新事業特例制度」を用いた実証実験という形をとることで、電動キックボードのシェアを実現させた。 新事業特例制度を用いることで新事業の弊害となりうるルールに対し、特例措置を適用することができ、今回の特例措置としては以下の項目が挙げられている。

・道路交通法における区分:小型特殊自動車(※道路運送車両法上は、現行法と同様「原動機付自転車」の扱いになります)

・速度制限:最高15km/hに制限

・走行場所:車道に加えて、前回と同様「普通自転車専用通行帯」(通称「自転車レーン」)の走行が可能。更に、「自転車道」と「一方通行だが自転車が双方向通行可とされている車道」も走行可能になります。

・走行時のルール:新たにヘルメットの着用が任意(安全の観点から着用は推奨)となります。免許の帯同や自賠責保険の加入などは引き続き義務となります。

・機体要件:引き続き、ナンバープレートやミラーの装着など原動機付自転車に求めれる保安基準を満たす必要があります。

LUUP “ヘルメット着用が任意となる電動キックボードの公道走行実証の計画が「新事業特例制度」に認定(2021.04.23)”より

以前の記事でもこの特例措置については触れられている。

では実際にLUUP 電動キックボードに乗ってきたので体験レポートを行いたい。

背景としては「渋谷駅で終電を逃してしまいタクシーを使うお金がないためLUUP 電動キックボード に乗って最寄り駅(新宿駅)まで3km走行して帰りたい」という裏設定を決め、終電をしっかりと逃した。

  1. LUUPアプリのインストール。
  2. 会員登録、免許証写真の提出、交通ルール小テスト合格の提示、ライド前確認事項への同意などを済ませる。交通ルールの小テストは全問正解するまで何度もトライすることができる。アプリインストールからLUUPへ乗ることができるまで10分程度であり、誰でも理解できやすいようにイラスト付きの文面がほとんどであった。

3.マップからLUUPポート(専用駐車場)を検索して、乗車可能なポートへ移動、車体のQRコードを読み取り機体と通信して、ロック解除を行う。


4.次はゴールとして目指すLUUPポート (専用駐車場) をマップ上から探して目的地としての選択を行う。すると乗車料金の目安が表示され、いよいよライドスタートである。


5.LUUP電動キックボードの乗り方を確認して実際に乗って出発する。

深夜のスクランブル交差点(歩道のためLUUP電動キックボードからは下りて撮影)


6.目的地に着くと、LUUPポート(専用駐車場)にキックボードを注射したことを報告するために全体の写真を撮影してアプリから共有を行い、決済を行い、体験は終了となる。(初ライドだったためラッキーな事に”乗車料金30分無料”クーポンが発行されタダ乗りに)


<LUUPライドの所感>

  • 機体を動かしたときは小回りが利かず、なおかつ持ち上げるには重いという印象があった。
  • 初めての電動キックボードに乗ることに対して丁寧なアプリでのレクチャーや交通ルールの確認ができる点が大変良かった。
  • アシストで出力できる最大速度は15km/hのため、自転車乗りやクルーザーに乗ってきた経験からするとスピードがそこまで出せず、疾走感が物足りない。
  • 坂道に関しては何の苦労もなく平地と同様の速度15km/hを安定して移動することができるため電動アシストのありがたみを強く感じた。
  • 走行中は棒立ちで右手のグリップを手前に捻るだけで進むことができる事は楽である一方、単純所作に物足りなさを感じた。スケートボードの場合、板と体を前進させるために地面を片足で蹴って両足を乗せ推進力を楽しみ、再び蹴ることを繰り返す。自転車の場合ペダルを漕ぐことで車輪を地面へ擦りつけて進むことを楽しみ、ピストバイクの場合はより車輪との接続感が強いため、自らの足のエネルギーがそのまま車輪へと現れる事が面白い。
  • LUUPがなぜ今回キックボードを採用した理由について一つ納得できたこととして、”またぐ、こぐ必要がないため、スカートやスーツの方でも乗ることができる “があった。思い返してみると確かに自転車に乗る際は服装の制限がかかってしまうことが多く、筆者も一度、長ズボン袖口をギアに巻き込んでしまい服をダメにしまったことがある。このライドの際、特に服装に気を使うことなくLUUP電動キックボードに乗ることができた。

初めてのLUUPライド、とても便利である程度は楽しめる所感を得ることができた。深夜ライド中の新宿駅方面に向かう際、反対車線に渋谷駅方面に向かうLUUPを何度か見かけることや、都心を歩いていると1台以上はLUUPライドを見かけるため、生活に浸透してきていることが分かる。その反面SNSやニュースなどでLUUP利用者のマナー違反が取り上げられることがたまにあるため、課題としてはこれからという印象があるが、自転車に至ってもルールを守れていない人を見かけることが多い。普通自転車免許など何か面白い可決策があると素敵だが、何か交通ルールを意識することができる素敵なアイディアがないか今後は探していきたい。

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