BESV JG1を下駄にする

BESVから発売されているグラベル・ロード系の電動アシスト自転車 JG1が納車されて、ちょうど2ヵ月が経過した。この間、毎日のように通勤や買い物に利用し、休日には郊外でのライドに出かけていた。もともと下駄自転車としてJG1を選んだので、より気軽に乗れるようにパーツを取り替えたり、アクセサリーを追加したりしている。ここでは、そのJG1下駄化の暫定報告を行いたい。

ロゴ

2〜3日試し乗りをして特に初期不良がないことを確かめると、何はともあれ車体のロゴを抹消した。JG1は控え目ではあるものの、ロゴが入った下駄を思い浮かべれば、その滑稽さが分かるだろう。そこで、チェーン・ステーの「BESV」には黒い反射テープを、トップ・チューブの「JG1」には白い反射テープを貼る。これで目障りなロゴがなくなり、夜間の安全にも寄与してくれる。

JG1のロゴを隠すテープは幅50mm、前方の高さ16mm、後方の高さ15mm

バック・ミラー

後方確認のためにドロップ・ハンドルの右側先端にバック・ミラーを取り付ける。体や首をひねって後ろを振り向くのは苦痛だからだ。ミラーがあれば少し視線を移すだけで後方の様子が分かるので、気軽な下駄ライドに欠かせない。BUSCH&MULLERの円型ガラス・ミラーは、歪みも少なく視野も広いのでお気に入り。ただし、少し力がかかると角度が変わるので、その度に調整しなければならない。

ハンドルバー周りに取り付けたバックミラー、サイクル・コンピュータ、フロント・ライト、スマートフォン・ホルダー

サイクル・コンピュータ

JG1付属のサイクル・コンピュータは見栄えが悪く、実用性に欠ける。そこで、普段利用しているGarmin Edge 830(以下、Garmin)を利用すべく、ステムボトムに取り付けるXOSSのマウンタBiciを取り付けた。付属のサイクル・コンピュータは手前に移動してGarminと共存させている。可能であれば取り外すか、目立たない場所に移したい。なにしろ目に入ることが多く、JG1最大の汚点と言うしかない。

スマートフォン

目的地へのナビゲーションはGarminで事足りることが多い。ただ、それでもスマートフォンの大きな画面で確認したい場合があるので、ステム・キャップにXOSSのスマートフォン・ホルダーを取り付けている。これに限らず、JG1のハンドルバーはエアロ風の扁平型なので、一般的なアタッチメントが取り付けられない。結果的にハンドルバーがすっきりするのは、清貧な美徳とも言えなくもない。

ライト

フロントおよびリアのライトは、以前から使っているサイクル・レコーダー兼用ライトを流用している。いずれもGoPro互換の取り付け機構であり、フロントはGarminマウンタの下部に、リアは後述するリアバッグの下部に取り付けた。この時、JG1付属のサイクル・コンピュータからUSBで給電できるのが素晴らしい。ライトだけでなく、GoProを取り付けて長時間の録画に利用しても良いだろう。

センサー

JG1は電動アシストのために各種センサーを備え、Bluetooth通信ができる。ところが標準プロファイルに対応していないので、Garminで読み取ることができない。となるとGarmin用のセンサーを取り付けることになり、何とも無駄に思えてしまう。なお、後輪のハブは大きなモーターなので、スピード・センサーは前輪のハブに取り付けている。ケイデンス・センサーはクランク・アームに取り付ける。

フロント・ハブに取り付けたスピード・センサー

ボトル・ケージ

少し長い距離のライドとなると水分補給が欠かせない。特に夏の暑い日には汗が吹き出し、体中の水分が失われ、喉が乾く。そこでボトル・ケージを取り付けてドリンク・ボトルを差し込めるようにする。JG1はトップ・チューブとの間隔が狭めなので、横からの出し入れがしやすいEliteのケージCannival XCにした。保冷・保温ボトルに冷たい真水を入れ、汗で失われる塩分は錠剤などで補給するのが好みだ。

フレームに取り付けたボトル・ケージと2本足キック・スタンド、取り替えた両面フラット・ペダル、クランクに取り付けたケイデンス・センサー

ペダル

付属するペダルは片側のみで、裏側は平らでなく踏みにくい。その踏みにくい裏面が、しばしば上になるのでストレスになる。何故に片面なのか理解に苦しむが、これはさっさと両面が使えるMKS(三ヶ島)のフラット・ペダルに取り替えた。なお、試しに使ってみたトゥ・クリップ付きのペダルは、少々窮屈に感じるので却下。ビンディング・ペダルも下駄らしくないので、今のところ使っていない。

キックスタンド

未だに悩ましいのが自転車を停めた時に自立させるキックスタンド。それなりに重く嵩張るのに、自転車で走っている間はまったく不要なのだから。Massloadの2本足スタンドを取り付けてみたものの、地球ロックを掛けるために柵などの近くに自転車を置けばスタンドは必要ない。とは言え、あれば便利。駐輪場がなかったり、あっても柵がないことも多いからだ。写真を撮る時にJG1が正立するのも嬉しい。

チェーン

チェーンは筆者的には定番のイノテック105を早い時期に塗布した。これでチェーンの清掃が不要になり、何ヶ月かごとにイノテック105を再塗布するだけで済む。しかも高い潤滑性が得られ、回転が軽くなる。つまり、汚れにくく軽い下駄になるのだから言うことなし。脱脂と蒸着に手間がかかるものの、何度か行って慣れてきた。乾燥に要する2〜3日間は自転車に乗れないのが辛いところ。

AirTag

置き忘れや盗難時の自転車の発見のために、AppleのAirTagが欠かせない。ただし、簡単に外せない場所に取り付けることが望ましい。JG1についてもあれこれ試していたところ、フレーム内部のバッテリー横にAirTagがピタリと収まることに気が付いた。ここはキーでロックするので、フレームを破壊しない限りアクセスできない。ほぼ完璧だが、無理に押し込むと手が届かない奈落に落ち込むので要注意。

フレーム内部のバッテリー横に格納したAirTag

サドル

下駄にクッションがないように、マウンテン・バイクのようなサスペンションは不要だ。ただJG1のサドル、Selle ItaliaのX-LR Superflowは薄い形状で、お尻が痛くなりそうに思える。そこでSerfasのRX Race Readyのサドルに入れ替えた。これは肉厚な振動吸収系としては飾り気のないシンプルな外見が好印象。実際にどれほど違うのかは比較しにくいものの、適度な柔らかさは安心感があり、快適に乗っている。

取り替えたサドル、取り付けたリア・バッグとリア・ライト

リア・バッグ

下駄を履いて手ぶらでフラフラと歩くのも良いが、生活の道具として荷物を運びたいこともある。そこで着脱が簡単なTailfinのリア・バックを取り付けた。バッグを支えるフレームの下端は、JG1では後輪の車軸近くのダボ穴にアダプタで固定する。これは専用品もあるが、長さが17mm程度のM5ネジで代用することができた。安定させるために直径8mmほどのスペーサーがあれば尚良しだ。

JG1は電動アシスト下駄の夢を見るか?

JG1は電動アシスト下駄としての素性が良く、気軽に軽快に乗ることができる。乱暴な扱いや転倒などはないが、塗装が弱いのか細かな傷がついたのも下駄っぽい。まだまだ装備を工夫できそうだし、グラベル・ロードならではの山野を駆ける乗り方はまだこれからだ。もっとも各種装備は重量増加を招き、本来の15.8kgが現在は18kgを超えている。そろそろ断捨離が必要になってきた。

一方、JG1が下駄っぽくないのは電気系だ。サイクル・コンピュータは貧弱だし、バッテリーの充電が面倒と不便が多い。これは下駄であれば電気を使わないからではない。日常の道具であり手段である電動アシスト自転車は、今後ますますスマートフォンやEVと比べられるようになる。最先端のテクノロジーとして生活に溶け込むように洗練され、無意識に使えることが期待されているわけだ。

【追記】初出時にはキックスタンドとしてESEGの2本足スタンドを使っていたが、これは丈が高かったので後にMassloadの2本足スタンドに取り替えた。これに伴って本文の記述も修正した。(2021.09.04)

【追記】サドルの段落と最後の電気系の考察を追加した。(2021.09.07)

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