Snow Peak Goで白馬をライド&ランチ

長野県白馬村にあるスノーピーク・ランドステーションを訪れ、Snow Peak Goなるアウトドア体験に参加した。これは電動アシスト自転車を借りて美しい景色が連なる周辺をライド、レストラン特製のデリ(ランチ)をいただき、コーヒーを淹れる。そして最後は温泉という極上コース。自転車や道具の使い方から周辺情報まで事前に丁寧な説明を受けて、半日ゆったり楽しめるようになっている。

レンタルした電動アシスト自転車はブリヂストンのREALSTREAM、26インチ・タイヤのクロス・バイク。ロード・バイク等と比べると小型であり、初心者でも乗り易いと思われる。低速域での駆動が強いので、慣れないうちはアシスト設定を「弱」にするのが吉。フロントのみサスペンションとディスクブレーキが付いている。他にも前カゴが付いた小径車タイプがあり、のんびりライドに良さそう。

自由に周遊しても良いそうだが、お勧めルートが2つあり、紙の地図が渡されるとともにGoogle Mapsでもナビゲーション可能。今回は八方方面ポタリングを選択。巨大なスキー・ジャンプ台を見学し、壮麗な北アルプス連峰を眺めながら美しい水流の松川に沿って走る。特に後半はゆるやかな下り坂で、ペダルを漕がなくても快走できる心憎いコース。この辺りは川辺に出る親水公園が続くのも嬉しい。

その河川公園の一角でランチ休憩。デリはボリュームたっぷりのライ麦パンのサンドウィッチとドレッシングが絶品の野菜サラダ。そして出発前にスターバックスで選んだコーヒー豆をミルで挽き、ケトルでお湯を沸かしてコーヒーを淹れる。これらの器具はすべてスノーピーク製品なので、その使い勝手を実際に確かめていただく趣向だろう。気に入ればショップで新品を購入できる体験型販売とも言える。

このようにして施設に戻れば、お隣りの温泉で疲れを癒す。さらにWEBサイトには記載されていないサプライズらしいサービスもあった。以上をすべて含んで一人数千円なので、かなりお値打ち感があるのではないだろうか。実際にも人気が高いようで、一週間ほど前に申し込んだところ、同行者全員の予約が取れなかった。新型コロナウイルスに起因する制限もあり、早めの確認と予約が良いだろう。

一方、要望を挙げれば、自然豊かなエリアのみを回るルート設定も欲しかった。市街地は退屈だし、入り組んだ道はGoogle Mapsのルート案内でも分かりにくいからだ。また、筆者のような未熟者のために日焼け止めや虫除けなども用意していただきたい。さらに冬季はスノーシューになるが、ファット・バイクでの実施も望みたい。白銀の世界を自転車でのんびり走るのは格別の体験になるに違いない。

スノーピークは機能とデザインに優れた製品を取り揃え、アウトドアの楽しみを積極的に広めている。ただ、それはオートキャンプを前提とした豪華路線と言える。クルマで運ぶので嵩張っても重たくても構わないが、それだけに堅牢で上質なものを提供できるわけだ。それでは次はバイク・パッキングにも適した小型軽量な清貧路線を展開して欲しい。今回の体験が楽しかっただけに、そう願って止まない。

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