今回は、しまなみ海道紹介の番外編としていくつかの島について詳しく紹介する。
【生口島】
いくちしま。尾道からスタートしたとき、3つ目に到達する島である。ビーチや美術館があり、その周りには飲食店が立ち並ぶ、しまなみ海道の中では、比較的観光の色が強い島だ。
この島を通る場合、北回りと南回りの2つのルートがある。北回りのルートのほうが美術館や飲食店があり、魅力的に見えるのだが、私はあえて南側のルートを推そうと思う。自転車で走ると、右手にありふれた住宅地、左手に砂浜と瀬戸内の海が見える。天気が良ければ、キラキラと光る海が島と橋に囲まれている景色が望める。しまなみ海道を象徴する空間なので、ぜひ一度走ってみて欲しい。
【大久野島】
おおくのしま。ここは正確に言うとしまなみ海道からは外れるのだが、とても個性的なスポットなので紹介したい。本州へ戻るの大三島(おおみしま)からのフェリーで途中下船して立ち寄った。この島の特徴は、埋め尽くすほどのうさぎが生息していることだ。フェリーから島に降りたった瞬間からうさぎの大群が出迎えてくれる。かつて小学校で飼われていたうさぎが野生化して大量繁殖したそうだ。
一方で戦時中毒ガスを生産する工場があったことでも知られ、倉庫や工場の遺構が多く残る。島内の道は自転車で走ることもできるが、うさぎを轢かないように細心の注意を払うこと。
【岩城島・生名島・佐島・弓削島】
いわぎじま・いきなじま・さしま・ゆげしま。これらの島はまだ訪れてはいないのだが、面白そうなので調べた範囲で紹介する。
因島の南側に位置し、因島〜弓削島間、生口島〜岩城島間からそれぞれ30分間隔くらいでフェリーが出ているので簡単にアクセスできる。また生名島〜佐島間、佐島〜弓削島間にはそれぞれ橋がかかっており、自転車専用道路も設置されている。加えて、2021年完成を目標にして、岩城島〜生名島間にも新しい橋の建設が進んでいるそうだ。岩城島が桜の名所として知られることや、しまなみ海道をコンパクトにしたような地形に好奇心をくすぐられる。
こうして記事として書こうとすると、しまなみ海道について知らない部分がまだまだ多いことに気付かされる。日帰りで長い距離を一気に走るのも贅沢で楽しいのだが、それだとルートが最適化されてしまい、行ける場所の自由度が下がってしまうようだ。次は日程を2日以上にして、今回紹介した岩城島なども訪れたい。
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