Garmin Edge 820から830へ

Garminの新しいサイクル・コンピュータEdge 830を購入したので簡単にレポートしたい。購入理由は簡単で、これまで使っていたEdge 820が経年劣化したからだ。820は2年数ヵ月に渡って毎日のように利用していたので無理もない。バッテリーは1日ライドに保たなくなり、スクリーン表面は荒れて表示が読み取りにくくなっていた。タッチ精度も悪くなり、時には反応しないこともある有様。

購入したEdge830(左)と2年数ヵ月使用したEdge 820(右)

購入にあたっては、830本体と3種類のセンサーやアダプタを含めたセット販売しかないのが辛いところ。筆者はフレーム内蔵センサーを利用しているので、別途にセンサーは必要ではない。しかも、820もセット販売だったので、かつてもセンサーを余らせていた。欧米では本体のみも販売されているので、日本でも同じように扱って欲しい。

Edge 830とその付属品

さて、830は820の後継機種で見た目も似ている。しかし実際には一回り大きく、少々重たくなっている。ディスプレイも大きく、解像度も高くなったので、表示できる情報量が増えている。高品質の表示パネルらしく、明るく端正な雰囲気で読み取りやすい。もっとも、以前と同様に半角カタカナの多用に気が萎える。セット販売もそうだが、Garminの日本展開は腑に落ちないことが多い。

Edge 830(左)とEdge 820(右)

830は新しい高速CPUを搭載しているとのことで、確かにタッチ操作や画面切り替えがサクサクと動作する。820はワンテンポ遅れる感じだったので、これは有り難い。スマートフォンに近い爽快な操作感になったと言える。一方で、ルート探索の速度やナビゲーションの追従性は大きくは変わらない。アルゴリズムが異なるのか、探索されたルートが一致しないこともあった。

Edge 830(左)とEdge 820(右)のナビゲーション画面

WEBサイトやスマートフォン・アプリのGarmin Connectとの連携も良好。しかし、旧機種から新機種へ設定が引き継がれず、ナビゲーションの目的地設定がスマートフォンでできないなど、外部連携は旧態依然としている。誰もがスマートフォンを持つ時代だからこそ、サイクル・コンピュータのような専用デバイスもまた小気味良いスマートな存在になるべきだろう。

Garmin Connectアプリでの各種設定

総じて830は軽快に動作するものの、820から3年も経った新機種だと考えると物足りない。ムーアの法則に従えば、3年で4倍の性能向上があって当然だが、性能比はそれほどではない。細かな改良はあるものの、機能的には大差がない。最早これは枯れたジャンルだろうか?Garminは大御所化して革新的ではなくなったのかもしれない。サイクル・コンピュータの再発明が望まれる。

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