前回、北野武が原作を書いた「たけしくんハイ!」での自転車のことを書いた。原作者である北野は、1989年『その男、凶暴につき』で、主演だけで無く、映画監督としてデビューする。当初は深作欣二が撮影する予定だった。 北野の映画
Read more自転車と放蕩娘 (20) サイクリングばあさん
昨年末、自転車にまつわるエッセイ、小説、詩、漫画のアンソロジー『自転車に乗って アウトドアと文藝』(河出書房新社、2020年)が刊行された。前回の赤松正行の記事「金子みすゞの電報くばり」に登場する金子の詩も収録されている
Read more[車輪の言葉、車輪の数] 手組み・完組み
自転車には、つくり続けていく楽しみがある。それは特定の時点に完成という点を打たずに、ずっと続いていく、つくり続けることを完遂したい、という密やかな悦びなのかもしれない。 といっても、自分自身で金属を加工したり、コンピュー
Read more自転車キャンプツーリング装備はこう考える:これから始める人のためのガイド(後編)
自転車キャンプツーリング装備の構築はどんな風に考えたらよいか。これをテーマに、未経験者に役立ててもらうべくスタートした対談の後編をお送りする。前回は「キャンツーは人それぞれ」「セットアップを形だけ真似るのはよくない」と確
Read more自転車に「乗る」ためのレッスン 第22回 ドラマを司る自転車の位置
この年末年始、1985年にNHKの銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」の再放送があった。僕はどういうわけか、この時期の銀河テレビ小説がよほどお気に入りだったらしく、とにかく懐かしく見てしまうのだ。そしてこの「たけしくんハイ
Read morea+uのバイシクル・アーバニズム
雑誌「a+u」2021年1月号の特集が「バイシクル・アーバニズムー新しいモビリティと変化する都市」と知って取り寄せた。冒頭の数ページを除いて、その後のほぼすべての約190ページを自転車と都市に費やす充実度。建築と都市の情
Read more自転車と放蕩娘 (19) オペラ歌手三浦環の自転車通学
前回の記事で紹介した、女性初の自転車世界一周を成し遂げたアニー・コーエン・コチョプスキー。彼女が日本を訪れた明治28年(1895年)3月、新聞各紙がその様子を伝えている。3月2日付けの『東京朝日新聞』の記事からは、東京で
Read more自転車キャンプツーリング装備はこう考える:これから始める人のためのガイド(前編)
サイクリングの道中での外寝は素晴らしいものだ。前回もバイクパッキング=冒険的な自転車旅のことを書いたが、今回(と次回)は自転車キャンプツーリング未経験者に参考にして頂くべく、その装備の組み立て方を論じる。本稿には対談形式
Read more自転車と放蕩娘 (18) 自転車での世界一周から考えること
去る11月18日、2人の女性が自転車に関するギネス世界記録を更新した。今年のギネス世界記録のテーマは「Discover your World」。そのタイトルにふさわしく、タンデム自転車で最速の世界一周を成し遂げたのが、イ
Read more今お勧めしたいレッスン用自転車3選
自転車を思索する詩人、松井茂がママチャリを錆び付かせたと嘆いている。となると、自転車に「乗る」レッスンをしていたのか否か、大いに怪しい。しかも今後、ママチャリなしの思念はあてどなく遥か彼方へと彷徨いかねない。もちろんそれ
Read more自転車に「乗る」ためのレッスン 第21回 初心忘れるべからず
最近赤松さんのインタビューが公開されている。そこには僕のこと、この連載のことが書かれている。 - 自転車を持っていない人も参加できますか? かならずしも自転車に乗る必要がないのが、クリティカル・サイクリングのおもしろいと
Read more自動車王ヘンリー・フォードは自転車好き
ヘンリー・フォード(Henry Ford)は自動車会社フォードの創立者であり、実用的な自動車を普及させてモータリゼーションを導いた自動車王だ。同時に環境汚染、交通渋滞、交通事故を深刻化させた張本人であるわけで、クルマに悩
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