かつて予言された未来に自転車は存在するのだろうか? その例を1969年に刊行された謝世輝著「2001年の世界」に探ってみよう。これは21世紀の社会と生活を予測した子供向けの未来書だ。高度経済成長が続き、科学技術があらゆる
Read more岐阜県自転車活用推進計画の検討委員会と意見評価
2019年11月27日に開催された第4回岐阜県自転車活用推進計画検討委員会に陪席し、議論を聞く機会を得た。これは、同年11月13日まで実施された「岐阜県自転車活用推進計画(案)」に対する県民意見募集(パブリック・コメント
Read more真鍋博の自転車賛歌
星新一の小説の挿画や装丁で有名なイラストレーター真鍋博は、1973年に「自転車賛歌」なる書籍を刊行している。重化学工業を中心とした高度経済成長が限界を迎え、人口集中や公害による環境破壊が深刻化した時代にあって、彼のイラス
Read moreソーラー・パネルの自転車スーパーハイウェイ
自転車と自然エネルギーとの関係に興味を持って調べていたところ、不思議な動画を目にした。それは緩やかにカーブを描きながら田園地帯を抜ける片道4車線(往復8車線)の広々とした道路で、中央分離帯に無数のソーラー・パネルが連なり
Read more自転車活用推進計画へのパブリック・コメント
2019年初頭から日本各地で自転車の活用を推進する計画が提案されている。ちょうど筆者が住む地域でも「岐阜県自転車活用推進計画(案)」(概要版)が公開され、これに対して県民意見募集(パブリック・コメント)が実施中。県内居住
Read moreチェスター・リーブスのママチャリ文化論
アメリカ人チェスター・リーブスによる「世界が賞賛した日本の町の秘密」(2011年)は、そのタイトルからは連想できないが自転車、それもママチャリについて論じた新書本だ。ただし「ママチャリ」だけではなく、ママチャリによって営
Read moreジャック・タチののんき自転車
フランスの映画監督・俳優のジャック・タチ、その長編映画第一作「のんき大将脱線の巻」(1947年制作、1949年公開)は、全編に渡って自転車が重要なモチーフになっている。何しろタチ自身が演じる主人公フランソワは自転車に乗っ
Read more山田正紀の自転車泥棒
SFやミステリなど多才な小説家、山田正紀は短編集「1ダースまであとひとつ」(1991年)の第四話に「自転車泥棒」を収録している。この20ページほどの短い物語では、サラリーマンの酔っぱらいが深夜の駅前にタクシーが来ないこと
Read more[ESSEY] 放置車問題未だ解決せず。
80年代には、自転車の廉価化と価値観下落により、全国の駅前などにママチャリ系軽快車やミニサイクルが大量に放置された。廃棄車や盗難車も加わって、まるで洪水のように溢れかえった。 内閣府によると、放置車はピーク時全国100万
Read more[ESSAY] “ひき逃げ”でなくても“ひき逃げ”になる
自転車の交通取り締まりが強化されている。もともと自転車は道路交通法上軽車両扱いである。だから、自転車乗車可とか専用道路以外の、今まで大目に見ていた一般歩道の走行を制約し、車道を走れと指導している。 昨年11月、自転車で車
Read more自転車を盗み盗まれる泥棒映画3選
自転車を盗む、あるいは盗まれることを題材とした映画を3つ紹介する。自動車泥棒もあるが、自転車泥棒は遥かに身近だ。なにしろ、日本国内の盗難件数は自動車が1万件に対して自転車は20万件と20倍もある。自転車泥棒はカジュアル犯
Read more養老サイクル・ステーション・インタビュー
クリティカル・サイクリングが運営を担当する養老サイクル・ステーションの開設に向けて準備が進んでいる。2018年7月から8月にかけて、養老公園にユニット・ハウスが設置され、内装や外装を整えて常備する物品が運び入れられた。こ
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