今日、世界の大都市に広がるレンタサイクルには、2つのタイプがある。 ━ひとつは、2007年パリで始まった“ヴェリブ式”である。 自転車を都市の近距離交通手段として活用、交通渋滞、環境汚染に資する考えから生まれたもの。営利
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (7)
今世紀に入り、日本の“自転車活用モデル20都市”では、単一の駐輪場でのレンタサイクル実験が繰り返されていた。 ところが、2007年に始まった多数の駐輪場を持つパリ・ヴェリブ方式が、都市交通手段として認められた。この方式は
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (6)
1973年のオイルショックから今日まで、国と自治体は、自転車活用社会実現を模索している……。 80~90年代には、大量の放置自転車に悩まされながら、コミュニティサイクルと呼ぶ都市型レンタサイクルの社会実験を続けていた。
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (5)
1980年代になると、自転車需要は廉価車中心に飛躍的に増大、あまりの普及が大量の放置車を生んだ。 数字でみると、3倍を超える凄まじい増加がよくわかる。 ━国内年間出荷台数 60年300万台→90年880万台 ━保有台数
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (4)
1995年東京・大田区の池上本門寺で、「自転車供養の会」が催された。大量に廃棄処分される放置車の冥福を祈る会であった。 80年代に発生した大量の放置車問題は、育成途上にあった都市レンタサイクルに多大な影響を与えることにな
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (3)
1969年(昭和44)に生まれた新造語「レンタサイクル」は、70年代になって「貸自転車」に替わる日本語として広く定着した。 もともと自転車にはレジャー用と移動交通用の二面がある。 当初は観光地のレジャー用だけだったレンタ
Read more[ESSAY] 貸自転車ショート・ストーリー (2)
1969年(昭和44)、一人の男が貸自転車をレンタサイクルと呼び替えた……。 75年になり、省エネ対策をまとめた運輸省報告書の中にレンタサイクルという言葉が初めて登場する。レンタサイクルが公式日本語になったといえよう。
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (1)
「貸自転車」というコトバには、長い自転車側面史が刻まれている。戦後のある時期から「レンタサイクル」と呼び替えられ、最近では「シェアサイクル」(「シェア自転車」)とも言う。いずれの呼称もほぼ同義語だが違いもある
Read more現実の荒野を駆ける空想の自転車たち
自転車の元祖は、1817年にドイツのカール・フォン・ドライス男爵が発明したドライジーネ。これが世間の定説。ただし、広く世に認められていないものの、江戸時代の自転車など異説は少なからずある。さらに空想や伝説、あるいは悪戯や
Read more「自転車で見た三陸大津波」を擬似並走
武内孝夫著「自転車で見た三陸大津波」は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地を自転車で回った記録だ。2013年4月の青森県八戸に始まり、2014年10月の仙台に至るまで、次第に南下するように9回に分けて走行
Read more100のアイテムで知るサイクリングの歴史
Suze Clemitson著「A History of Cycling in 100 Objects」は、その名の通り、100個のアイテムによってサイクリングの歴史を紹介するウンチク本。著者は「100 tours 10
Read more自転車業界のスマイル・カーブ
自転車産業の興亡史「自転車物語II バトルフィールド」を読みながら思い起こしたのは、事業プロセスと付加価値の関係を示すスマイル・カーブ。これは電子産業などの収益構造を示すグラフが、スマイル・マーク😊の口元
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