GoPro LabsのQRコードでお手軽セッテイング

GoPro Labsは、GoPro自らが提供する実験的な機能の数々で、アクション・カメラGoPro Heroや全天球カメラGoPro Maxで利用できる。中でも注目すべきはQRコードによるカメラ・コントロール。QRコードと聞くと野暮ったいイメージを持つものの、これが実に手軽で便利であった。GoProはカメラだからQRコードと相性が良く、GoProにQRコードを見せるだけで様々な設定が一気に行える。

GoPro Labsを利用するには、専用ファームウェアをインストールする。これはダウンロードしたファームウェアをmicro SDカードにコピーし、そのmicro SDカードをGoProに挿して起動すれば良い。ファームウェアのインストールは数分間で完了し、起動後には毎回「GoPro Labs Beta Firmware」と表示されるようになる。この作業はスマートフォンのGoProアプリではできない。

GoPro Labsをインストールすれば、WebブラウザでQR Control Customizerを開く。ここでカメラのモード、解像度、FPS、レンズの種類、録音のタイプなどを設定する。各項目の選択を変えればQRコードも変化する。設定が完了すれば表示されているQRコードをGoProのカメラにかざしてみよう。画面が点滅してビープ音が鳴り、一瞬でカメラが設定される。電光石火とはこのことだ。

お気に入りの設定はカードなどに印刷しておけば、手軽に呼び出せる。また、機能的にはWeb版と同じだが、スマートフォン用のQRControlアプリの使い勝手が良い。GoProアプリのように接続に手間手間取ることなく、複数の設定を一括して管理できるからだ。自転車やヘルメットにGoProを取り付けると操作がしにくくなるだけに、その手軽さが有り難い。複数のカメラの設定を揃えるためにも使える。

QRControlアプリ

さらに、通常はできない高度な機能も用意されている。例えば、モーション・センサーによって撮影したり、日の出と日の入りに合わせて自動撮影したり、バッテリー消費を最小限にして何日にも渡ってタイムラプス撮影をしたり、といったことだ。このように多彩な機能を追加できるのであれば、次はユーザのスクリプトを実行可能にして欲しい。それは意外と近い将来に実現されるかもしれない。

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