今お勧めしたいレッスン用自転車3選

自転車を思索する詩人、松井茂がママチャリを錆び付かせたと嘆いている。となると、自転車に「乗る」レッスンをしていたのか否か、大いに怪しい。しかも今後、ママチャリなしの思念はあてどなく遥か彼方へと彷徨いかねない。もちろんそれは断固回避しなければならない。形而上と形而下の両輪のバランスを取ってこそ、私たちは自転車に「乗る」ことができるからだ。

そこで予算や用途などにはこだわらずに、今お勧めしたい自転車を紹介しよう。いずれも試乗したこともなければ、路上で見かけたこともない。それではプレス・リリースを横流しする提灯記事と変わらないが、ここでは松井が気に入るであろう、あるいは彼に乗って欲しい自転車を選んでいることが重要だ。もちろん、筆者にとっても懐事情が許せば購入したい自転車でもある。

Podbike / Frikar eBike

ノルウェーはPodbikeFrikar eBikeは、全天候型のキャピノー付き四輪電動アシスト自転車。未来的な美しいフォルムと機能的なアイディアを満載して、自転車が億劫になる雨でも雪でも走れるのだから素晴らしい。2021年初頭に€5,000(約61万円)で販売予定で、予約受付が始まったばかりのタイムリーさ。現時点ではヨーロッパのみの販売なので、これは現地に飛んで買い付けるしかない。

サイクルベースあさひ / エマージェンシーバイク

金山智子が紹介していたエマージェンシーバイクも注目株。パンクしないタイヤや折り畳める車体とともに、大量の荷物を運ぶトレーナーと運搬にも使える収納ケースを用意する周到さ。しかも自転車だけなら29,980円(税込)、3点セットでは59,940円(税込)とリーズナブル。すっきりと収納できるので、そのまま使わなくなる危険性もある。それだけに、毎日フル装備で乗り回すべきだろう。

ハリー・クイン / ポータブルEバイク

遠目にはBromptonにしか見えないハリー・クインのポータブルEバイク。本家はバッテリーをフロント・バッグに入れるのに対して、こちらはフレームに内蔵するスマートさが秀でている。スペック的には大差はなく、最安値のBrompton Electricが£2,725(約37万円)に対して、171,000円(税抜き)とかなり安い。取り回しや実用性はピカイチだろうから、試乗して乗り心地を確かめて欲しい。

以上のように、松井にお勧めしたい自転車を紹介した。いずれも一風変わった車種であるのは、筆者の趣味であるとともに、新しい可能性を内包しているからだ。同じように、さらに多くの人がそれぞれの観点で選りすぐった自転車を推薦して欲しい。その中にきっと彼の琴線を掻き鳴らす自転車があるだろう。それこそが天上界と地上界を繋ぎ、舞い降りた堕天使が活き活きと走り回る翼になる。

4 comments

  1. これはガチですね〜。ちょっとちゃんと拝読しますー。僕もノルウェーには行きたいな〜(笑)

    1. 買い出しに行きましょう〜オスロ は自動車を禁止して交通事故の死者をゼロにしましたね。

  2. あのブロンプトンっぽいのは実車、サイクリングの休憩中に、
    同じコンビニにやってきたご夫妻のものを見せていただいたことがります。
    結構フレームが太いですね。
    そしてトップチューブがブロンプトンと逆側に来ます。
    ブロンプトンのようにピタッと収まる感じを期待すると、ちょっと?と思います。

    1. なるほど、結構違うのですね。実物を試乗してみたいな。

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