続々々々・シマノの電動アシストSTEPSの実験

【注意】本稿では電動アシスト自転車のサイクル・コンピュータを取り替えている。改造やハックと呼ぶにはおこがましいが、予期せぬ故障を引き起こし、メーカの保証を受けられない可能性がある。また、公道での走行はもちろんのこと、無人の私道などでの走行であっても、十分に安全に配慮すべきだ。筆者は一切の責任を負わないので、同様の試みは自らの責任で行って欲しい。

日本国内向けで展開されるシマノの電動アシスト・ユニットSTEPS E8080シリーズは、構成コンポーネントの6000番台と8000番台が混在している。これが不可解なのは、先行する海外向けのE8000シリーズでは8000番台で統一されているからだ。一部を低いグレードにすることで、価格を押さえようとしたのだろうか? しかし、STEPS E8080シリーズの電動アシスト自転車は高価格帯で販売されている。

Shimano STEPS E8080シリーズのWEBサイト

このことが気になったのは、ミヤタのRidge Runnerが搭載するサイクル・コンピュータSC-E6010が大ぶりで、ハンドル・バーの中央を占拠することに辟易したからだった。一方で、SC-E8000はコンパクトであり、取り付け位置の自由度が高い。しかも、SC-E6010とは違ってカラー表示であり、スマートフォンとの通信も可能であるといった魅力的な要素を備えている。

サイクル・コンピュータ SC-E6010(左)、SC-E8000(右)

そこで、マスター・ユニットDU-E8080との互換性を確認した上で、サイクル・コンピュータSC-E8000を注文しようとした。ところが、国内では販売されおらず、海外の通販サイトでは日本には出荷できないと表示される。いくつか他のサイトでも同様なので、なんともキナ臭い。だが、捨てる神あれば拾う神あり。Amazon UKでは注文可能で、問題なく発送された。

オンライ・ショップでのSC-E8000

届いたSC-E8000は、想像通りコンパクトで慎ましい雰囲気。早速、SC-E6010を取り外して、SC-E8000を取り付ける。SC-E8000には電源ボタンがないので、バッテリーのボタンを長押しして電動アシスト・ユニットを起動する。だが、待てど暮らせど起動しない。いつまでも真っ黒なスクリーンのままだ。ダメ元で自転車を漕ぎ出しても、アシストされることはない。

そこで、PC接続機器SM-PCE02を取り付けて、各種設定を行うE-Tube Projectアプリを起動する。無事に各ユニットが認識されるものの、画面に互換性がないと冷酷に宣言され、SC-E8000のアイコンの横には赤い印が表示される。もっとも、この画面からリンクされている互換表は以前に確認したPDFと同じであり、互換性があるようにしか読み取れない。

E-TUBE互換表(HM-CC.3.4.3-00-JA.pdf 8ページ目)より

このようにSC-E8000をRidge Runnerで使用することはできなかった。しかし何故、E8000シリーズでは可能な組み合わせが、E8080シリーズでは拒否されるのだろう。SC-E8000はBluetooth LEの通信機能を持つので技適マークが必要だったり、スマートフォンのE-Tube Projectアプリでアシスト量を設定するのは日本のガラパゴスな法規に触れるのかもしれない。

だが、技適マーク取得はシマノにとって困難ではないだろう。アシスト量設定はファームウェアではなくアプリで抑制すれば良い。となると本質的な理由は見当たらず、不可解に思えてしまう。今後のアップデートでは、SC-E8000が使用可能になって欲しいところ。ちなみに、LightBlue Explorerアプリで確認する限りでは、Bluetooth LEのアドバタイズ・パケットは発信されていなかった。

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