外国の絵本と自転車「Everyone Can Learn to Ride a Bicycle」

子供むけの絵本には、その国の生活、文化、歴史、考えかたなどがよく表されている。自転車が登場する絵本を読めば、海外の子供たちにとって自転車がどんな存在なのかがわかるだろうし、自転車にまつわる外国語表現も覚えられるかも知れない。という訳で、クリス・ラッシュカの絵本「Everyone Can Learn to Ride a Bicycle」を紹介する。

彼はアメリカのペンシルバニア州生まれ、ニューヨーク在住の絵本作家で、代表作「Yo! Yes? 」は児童の英語教育に携わるひとなら一度は目にしたことがあるだろう。2冊とも黄色の表紙が印象的だ。

クリス・ラッシュカの絵本、「Everyone Can Learn to Ride a Bicycle」(左)「Yo! Yes?」(右)

ものがたりはシンプルで、自転車に乗りたい小さな女の子が登場する。自転車に乗るには、まずお気に入りのマシンを手に入れる必要がある。お店らしきページには、たくさんの可愛い自転車の絵。自転車を購入するときに、どれにしようか、何色に?どんなコンポーネントにしようか?と、ワクワクするのは大人になっても変わらない。

描かれた様々なチャリ。イラストレータでもあるラシュカも自転車好きなんだろうか?

みんなが乗る様子を観察して、練習。まずは補助輪(training wheels)をつけて、転ぶ (tip over)ことがないように。tip overは、例えば小舟のように不安定なフラフラしたものが転倒、転覆する、という意味合いで使われる動詞だ。次は補助輪を外してペダルを漕ぎだす。女の子は何度も転んでしまいます。Oh, dear. や Oops!は、ちょっと失敗したときや、おっと!という時によく使われるので、覚えておくと便利でネイティブっぽいかも。女の子は、それでも負けずに挑戦する。- try it again, and again, again and again, again and again, – と何度もagainがくり返される。

そして最後は – you are riding a bicycle! – と、とてもシンプルな文で終わる。簡単な文だが、現在進行形になっていることで「今まさに乗っている!乗れたよ!」という嬉しい気持ちが伝わってくる。

レンタサイクルに乗る10歳頃の筆者

私自身も子供のとき、親や兄弟に自転車の後ろを持ってもらいながら、一人で乗れるようになるまで、転んだり、泣いたりしながら練習したのを思いだした。きっとほとんどのサイクリストが共通で持っている思い出なのではないか。どんな困難も、失敗してもめげずに続けていたら達成できるということを、この練習を通して学ぶ。自転車に乗れるようになることが一種の通過儀礼であるのは、外国でも共通なのかもしれない。

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