冬将軍と闘う3つの装備〜ドーピング編

凛とした冷たい空気を切って走る冬ライドは格別。ただし、寒さに負けないためにも装備が重要。そこで今回は冬のドーピングを紹介する。と言っても、人間を止めるレベルには程遠く、ホット・クリーム、ホット・ドリンク、ホット・フードとナチュラル・ドーピング系だ。気合でなんとかする特攻根性は止めて、肌や内側から快適な防寒を楽しみたい。薬物は比較的安価なので、いろいろと試してみよう。

ホット・クリーム

直接肌に塗って温感神経細胞を刺激して暖かさを感じさせるのがホット・クリーム。つまり、かちかち山で唐辛子を塗った狸と同じ。実際にも、唐辛子の辛さ成分であるカプサイシンは即効性の刺激剤。また、甘い香りのバニラから抽出したバニリルブチルは持続的な温感を与える。これらを主成分として、肌触りや香りを整える成分を程よく調合する。効果を最大化しつつ副作用を抑えるのはドーピングっぽい。

これまでに試したホット・クリームは4種類。この中でDescenteは無色透明で温感も柔らかい。Raphaは乳白色の上品な趣きながら、効き具合いは良好。そしてSportbalmは見るからにタフなオレンジ色で刺激も強い。さらにGelaldoは冬のサーフィン向けの強烈さ。いずれも個人差や塗布部位の差が大きい。筆者は寒さと気分によって製品を使い分け、首周り、手首、足首以下足裏まで塗っている

ホット・ドリンク

寒空ライドで一息つく時に、保温ボトルに入れた暖かい飲み物は至福をもたらす。いや、それを味わいたいがために走る。消化吸収されて身体を暖める飲み物としては、ココア、生姜湯、ほうじ茶、烏龍茶、紅茶などがある。生姜ココアやほうじ茶ラテなどの合わせ技も楽しい。水分補給にも熱過ぎない白湯をボトルに入れておく。夏とは違って少量で良いので、ダブル・ボトルが欲しいところ。

サイクリングと言えばコーヒーを連想するが、あれは濃いエクスプレッソに砂糖を大量投下して飲む。つまり、カフィン覚醒と糖分補給であり、熱帯植物であるコーヒーは体温を下げてしまう。冬には寒い地域や寒い季節の産物を選ぶのがキホン。なので冬にカフェインを欲するには、高地や寒冷地で栽培された紅茶や烏龍茶が良い。ドングリやタンポポなどの代用コーヒーは身体を暖めるが、カフェインはない。

ホット・フード

冬に温かい食事と言えば、シチューや鍋料理などが思い浮ぶ。飲み物と同じく、寒い地域や寒い季節の食材が身体を温める。ただ、筆者は調理をしないので、料理に関しては多くは語れない。コンビニで中華まんやおでんを頬張るのが関の山。おにぎりや唐揚げも身体を温めそうだし、ポットが備え付けてあればカップ・スープなどが即効性がありそう。ただ、あまりにも沢山食べるとライドに支障をきたす。

そこで錠剤や乾物などをいくつか紹介しよう。これらは経口摂取するだけなので、手軽に試せてドーピングっぽい。ただ、体質改善系のサプリメントは即効性はないし、効果のほども眉唾だ。それでも、唐辛子、にんにく、生姜などはお腹がじんわりと温かくなる気がする。お薦めは高麗人参で、お茶やカプセルもあるが、蜂蜜漬けの根が強力。寒さに負けそうな時、風邪を引きそうな時は、これで挽回する。

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