関ヶ原古戦場サイクリング・イベント開催

国内でもっとも有名な戦いと言えば、関ヶ原の戦い。だが、その地を訪れると、呆気ないほど何もないことに驚く。のどかな山野が広がるだけで、風光明媚な景色や壮麗優美な建物はない。しかし、天下分け目の戦いとして歴史的な意義は高い。そこで、この古戦場をアピールすべく様々な観光事業が行われている。そのひとつが今年設定されたサイクリング・コースを走るイベント。これは期待が高まる。

この関ヶ原古戦場サイクリング・イベントには3つのコースがある。武将ゆかりの地を巡る「策謀!垂井コース」や、古戦場の史跡を回る「決戦!関ヶ原コース」は一般向けの設定だろう。距離も短く電動アシスト自転車も用意されるので、気軽なポタリングにピッタリ。南北から山々が迫る特異な地形を眺めながら、古代からの交通の要所や古戦場に残る史跡を訪ねるのは、楽しく興味深いライドになりそう。

一方、圧巻は「チェスト!島津退き口コース」。全長63kmと程良い距離ながら、なんと二ノ瀬峠が含まれている。中部圏では有名なヒルクライム・コースだ。やや荒れた道は曲がりくねり、深い緑と荒々しい岩肌の断崖は日本の景色とは思えない。上り平均斜度9.5%もの急勾配、ツワモノでなければすぐ悲鳴があがりそう。これを敗走する武士達が登り逃れたのだから、想像を絶する行軍だったに違いない。

このように関ヶ原古戦場サイクリングは、お気楽な観光コースに留まらないことが素晴らしい。ここは是非、腕試し脚試しとして苦難コースに挑んで欲しい。かく言う筆者は、二ノ瀬峠の比較的楽な西側登攀しか経験がなく、今回初めて東側登攀に挑むことになる。もちろん、のんびりと散策コースを楽しむのも良いだろう。どのコースも秋の美しい風景の中でサイクリングが楽しめること請け合い。

なお、関ヶ原は古戦場だけではない。脱力テーマパークの関ヶ原ウォーランドや廃墟マニア垂涎の関ヶ原メナードランド、かつて東洋一の規模を誇った玉の火薬庫跡地などB級観光スポットに事欠かない。さらに東西文化の境界線であり、どん兵衛の味が変わる文化的特異点でもある。ちなみに、古戦場抜きのお勧めコースは国道21号線を県道229号線に入って西から東へ、今須川沿いのダウンヒルだ。

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