自転車に乗ってドローンを飛ばそう

自転車とはまるで違うが、ドローン(無人航空機、ここでは小型のマルチコプター)が面白い。鳥のように大空に舞い上がって、カメラ映像として見たことがない景色を見渡せるからだ。ただし、ドローンは人口密集地など飛行禁止エリアでは飛ばせない。そこで、野原や河川敷、あるいは海や山に出かけることになる。小型のドローンなら自転車で持ち運べるので、ここでは、そのパッキングを見ていこう。

3年ほど前に購入したDJI社のPhantom 3 Professionalは、ホビー用としては大きめで、しかも後生大事に頑丈なアルミ・ケースを揃えてしまった。機材一式を入れると6.4kgもの重量となり、飛行機の機内持ち込みサイズよりも大きい。しかしそれでも、Bromptonのリア・キャリアにバンジー・コードで固定して運んでいた。寝かせるほうが安定するが、横長では後ろ足がひっかかってしまうので不可。

DJIとしては最小のSparkは少々心もとないので、その次に小さなMavic Airが自転車には最適だろう。本体は付属するケースに入れ、送信機とバッテリー2個はRaphaのオーガナイザーに収める。NDフィルタや日光ガードなども入る。これで1.2kgになり、同じくRaphaのサドル・パックやバー・パックに入れて自転車に取り付ける。振動で機材を傷めないように、しっかり固定しよう。

より高画質の撮影や長時間のフライトなら、Mavic 2が適している。この機種はAirより一回り大きいものの、本体、送信機、バッテリー2個などがRaphaのミニ・メッセンジャー・バッグに収まる。ただし、バッグ込みで2.2kgとなり、かなり重く感じる。しかも、トップ・チューブに吊り下げられる自転車を筆者は持っていない。仕方がないので、やや冗長ながらサドル・パックに入れている。

さらに高度な撮影ではInspire 2を用いることもある。DJIのプロ向けドローンとしては小型だが、MavicやPhantomより遥かに大きく、付属するトランク型ケースに一式収めて10kg以上になる。Bromptonのリア・キャリアでは盛大にはみ出るし、他のキャリアでも、まず無理だろう。だが、XYZ Cargo Trikeなら楽々と載ってしまう。横置きにはできないものの、カーゴ・バイクの積載能力は流石に優れている。

なお、SparkやMavicには専用のショルダー・バッグもある。これらの収納性は良いが、自転車には向かない。たすき掛けにしても安定しないし、逆三角形型のサドル・パックには収まりが悪いからだ。ともあれ、小回りの効く自転車で走り、気に入った場所でドローンを飛ばすのは、絶妙のコンビネーションだ。どちらも自由度が高く、爽快な体験が得られるので、パッキングを工夫して試して欲しい。

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