夏魔王から逃れる5つの装備〜衣服編

筆者の住んでいる地域の近郊は、夏の暑さで全国のトップを争う。しかも、水都と呼ばれるほど豊かな水資源が熱せられて水蒸気が充満する。つまり、夏ライドでは強烈な高温多湿の灼熱地獄を走らねばならない。よって、少しでも暑さを抑える工夫が至上命題だ。そこで、まずは夏ライド用の衣服から考えたい。夏らしい格好と言えばタンクトップにショート・パンツだが、実は軽装とは逆を行くことになる。

ベース・レイヤー

薄着のほうが涼しいと思うのは自然だろう。夏用のサイクル・ジャージ1枚で出かけていた。ところが、RaphaのPro Team Base Layerを試して驚いた。なんと、ベース・レイヤー(下着)を着けている方が遥かに涼しいのだ。これはメッシュ素材が汗を吸い上げて発散させるためで、肌がさらさらで爽快な感触が得られる。つまり、暑さの不快感は高温ではなく、汗のべたつきだったわけだ。

ジャージ

メッシュ素材のベース・レイヤーが快適ならば、それだけ纏って走りたいところ。だが、あくまでこれは下着であり、そのスケスケ感は気恥ずかしい。そこで、より細かいメッシュ構造、つまり透けにくい素材で作られたのが、RaphaのFlyweight Jersey。これも羽織った時に涼しいと感じるほどの速乾性と通気性を持っている。ただ、これらの機能を一体化した製品が出て欲しいところ。

アーム・カバー

半袖ジャージから延びる腕は、確実に灼熱の太陽の餌食となる。日焼けが嫌なら、RaphaのArm ScreensなどUVカット機能を持ったアーム・カバーをつけよう。パールイズミの長袖ベース・レイヤーなら、アーム・カバー機能を持っている。ただし、これは腕や首周りに余計な文字が入っているので、デザイン的には苦しい。Raphaの長袖ベース・レイヤーも良さそうだが、腕のUVカット機能は弱い。

ビブ・ショーツ

ビブ・ショーツもRaphaならFlyweight Bib Shortsが高温多湿な真夏ライドに適している。素材的にはベース・レイヤーやジャージほどの通風性や速乾性はなさそうだが、腰回りは暑さを感じないのかもしれない。余談ながら、Raphaのビブ・ショーツでは、下半身部分が黒ばかりなのは何故だろう。ここにおいてのみ、ブランド当初のストイックなモノトーン路線が続いている。

レッグ・カバー

アーム・カバーと同じく、ビブ・ショーツから延びる足の日焼けを防ぐために、レッグ・カバーをつける。ただし、欧米人の足は日焼けしないのか、RaphaにはLeg Screensといった製品がない。Assosのレッグ・カバーは肌触りが良かったが、現在は生産されていない。そこで、カペルミュールのレッグ・カバーを使っている。これは同社には珍しく、足首に小さなマークが付いているだけだ。

水冷式耐暑ライド

夏用の衣服を着ても暑さに耐え難い時は、公園や川で頭から全身にかけて水を浴びる。その瞬間、水の冷たさに叫ぶだろう。この時、靴の中は濡らさないのがポイント。これで走り出せば、気化熱で劇的なまでに涼しくなる。全身を覆う夏装備が水を含んで全身を冷却する。しばらく走って水気が蒸発すれば、また立ち止まって水を浴びることを繰り返す。爽快極まりない水冷ライドは、夏の醍醐味だ。

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