Our Second e-Bike, Miyata Ridge Runner

2017年の時点で、私たちが最初に買うべき電動アシスト自転車は、XiaomiのMiJia QiCycleだった。洗練されたスタイルと機能、スマートフォンのようなグローバル志向、そして極めて安価で妥当な価格、と他から抜きん出た魅力を持っていた。その素晴らしさは2018年の現在も色褪せない。ただ、これは街乗り用であり、短距離の買い物や通学通勤以外には使いにくい。

そこでオフ・ロードやロング・ライド用の2台目を求めて、次々と登場する電動アシスト自転車を試乗していた。すべての車種を試した訳ではないが、いずれもドングリの背比べ状態。アシスト能力は悪法も法なりだが、取って付けたようなデザインと実用にはほど遠いバッテリー稼働時間には閉口してしまう。かつてのガラケーのように衰退した国産自転車の惨憺たる状況に気付かされ、嫌気がさしてくる。

その中で明らかに抜きん出ていたのが2018年4月に登場したミヤタのRidge Runner。これはヤマハ YPJ-XCパナソニック XM2などのマウンテン・バイクの中でも、もっともアシストがパワフルに感じられた。単純なスペックとしても、もっともバッテリー容量が大きく、一番強力なHIGHモードでも95kmもの航続距離が得られる。ECOモードなら140kmと一日中走り回っても不安はない。

このような高性能ぶりは、搭載された電動アシスト・ユニット、シマノ STEPS E8080の優秀さ故だろう。これまでガラパゴス化する国内市場には関わらず、欧米での最先端事情に対応して性能を高めてきたシマノの凱旋だ。国際基準からかけ離れた国内法規に翻弄されず、現状の後追いにしかならないママチャリ市場に疲弊せずに済んだに違いない。

一方、Ridge Runner自体には不満もある。まず、Runner(走る人)とは名前がおかしい。重量が20kg超えと重たく、車載時に持ち上げられない。バッテリー周りのデザインが洗練されていない。そして何より、露骨な巨大ロゴが醜悪過ぎる。購入時にロゴを描かないようにショップ経由でミヤタに交渉したものの、国土交通省の認定から外れる改造にあたると逃げられてしまった。

ロード・バイクのエレガントさに比べて、Ridge Runnerのマッチョな外観は過剰に思える。とは言え、道なき道を走るための装備、幅2.8インチ(7.1cm)のタイヤ、130mmのサスペンション、油圧式のディスク・ブレーキなどが頼もしい。レバーひとつで制御できるシート・ポストやサスペンションで、環境変化に即応できる。用もないのに山や川に行きたくなるのは、舗装道路では愚鈍だからだ。

高速走行よりも悪路の走破性が重要になるマウンテン・バイクでは、現行の国内法規下でも電動アシスト化のメリットがある。これまでのママチャリも同様だ。だが、それら以外は電動アシストが寄与するどころか足枷になる。自転車事情もまた、過去に固執して停滞し、失われた30年に向かう日本の典型的な状況だ。これをどのように解決するのだろうか?もちろん、それは自転車に限らない。

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