120psi対応の電動ポンプ

自転車で出掛ける前には、必ずタイヤに空気を入れる。空気圧が低いとパンクしやすいからだ。ロード・バイクなら、筆者はフロア・ポンプを使って120psiまで入れる。ただし、体重が軽い人や力が弱い人にとっては120psiは無理難題だろう。ある圧力を超えると、全体重をかけてもポンプが動かなかったりする。さら、以前購入した電動ポンプは100psiしか入らず、ロード・バイクには不十分だった。

BERKUT SPECIALIST(上)、Smart Air Pump M1(下)

ところが、最近になってクラウドファンディングで支援したBERKUT SPECIALISTが届いた。120psiまで対応するエア・コンプレッサーだ。ロシアから上陸!と謳うだけあって、黒い金属製の棍棒は、まるで武器のような印象を与える。手に持てばずっしりと重く、冷ややかな感触に息をのむ。これで頭を殴られた日には、即刻昇天するに違いない。レトロなアナログ式圧力計が緊迫感に拍車をかける。

700x23Cのクリンチャー・タイヤで試したところ、空気が抜けきった状態から120psiに達するまで3分近くかかった。この間は、ただ圧力計を見張るだけで済む。ポンプを何度も押し込む労力に比べれば、けたたましい動作音も我慢できる。バルブのネジに合わせてノズルを回して固定するのも、手軽で確実だ。ただし、先端から中程にかけて、かなりの高温になるので要注意。不用意に触ると火傷しそうになる。

この電動ポンプの重量は411g、専用ホルダーを付ければ466g。随分と重く感じたが、以前の電動ポンプ420gと同程度だった。ただ、いずれも400g超えともなれば、携帯する気になれない。1回の充電で自転車用タイヤを8回も充填できるのは、なんともオーバースペックだ。容量を落として、できるだけ小さく軽くして欲しい。ただ、据置での使用に限れば、フロアポンプより遥かに取り回しが楽だ。

さらに、USBで充電したい、USBの給電が欲しい、バッテリー残量が分からない、キャップが邪魔、といった細かい要望はある。だが、きちんと120psiまで空気が入ることに助けられる人も多いはずだ。同等スペックの他製品も登場している。やがて、ポンプと言えば電動が一般的になるだろうか。ポンプ、あるいはタイヤは常に、自転車の不完全さを象徴している。

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