「CYCLE MODE RIDE OSAKA 2018」を体験

2018年3月3日から4日にかけて行われた、「CYCLE MODE RIDE OSAKA 2018」を体験して来た。筆者(sy)は、自転車に興味があってもブランドや会社名にはあまり興味がなかったため、ちゃんと調べることをしてこなかった。だからこそ、今回のイベントを機にリサーチをしたいと思った。そこで、今回の記事は、主に筆者が実際試乗できた自転車について、周辺知識と共に書いていきたい。

会場に入ると、アウトドアーフェスティバルも一緒に開かれていて、キャンピング車もあって見応えがあった。そのほかも、ドーム型のテントや、野外で必要なグッズなども展示されていた。

そして、いよいよ自転車ブースエリアに入る。手首の虹色のバンドを見せて中に入場した。今回試乗をすることに対して筆者の目的は、「自分の感覚に合う自転車、そして長く一緒に旅ができそうな自転車」を探すことだった。なので、自分が買えそうにない、高級なブランドの自転車は最初から候補から外していたため、そこはご了承いただきたい。それでは、乗って見た順に一つずつ書いて行くとしよう。

 

-01 Cinelli ’HOBOOTLEG’

Cinelli は、イタリアのミラノで始まった自転車メーカー。1947年、Cino Cinelli が立ち上げた。余談ではあるが、HOBOOTLEGは、BOOTLEG HOBOとも言うことができる。そして「HOBO(ホーボー)」とは、19世紀末、アメリカ大陸を働きながら放浪する人たちを指す。HOBOたちは他の仲間たちのために、「ここで仕事ができた」「ここには危険な犬がいる」などを意味する「記号」を作って書き残した。そして、その記号はHOBOOTLEGのハンドルバーに、装飾として施されている。

乗ってみた感想は、スチール製のフレームだからか、カーボンのような軽さはなかったががっちりしていて、旅ができそうな感覚を味あわせてくれた。前後にフェンダーがついていて、ステアリングが少し重たい感じもした。

 

-02 Cinelli ‘EXPERIENCE TIAGRA’

同じくCinelliの入門用ロードバイク。アルミ製フレームで、BOOTLEG HOBOよりは軽かったが、普通の感覚で乗れた。

 

-03 Cannondale ‘SYNAPSE HI-MOD DISC DURA-ACE’

Cannondale Bicycle Corporationは、1971年創立のアメリカの自転車メーカー。創業者はJoe Montgomeryである。この会社は、実製作がOEM形式で他の国で行われて行く中、意図的にアメリカ国内で製作することで、差別化を図って来たブランドである。

Cannondaleのブースはとても混んでいて、乗れるまでに30分ほど待機していた。そしてようやく試乗。車体はとても軽く、会場の試乗コースで走ると、あっという間に走り終えてしまっていた。特に、このSYNAPSEモデルは、長時間乗っていても疲れないことに重点を当てて開発されたようだ。

-04 Rithchey ‘LOGIC’

アメリカの自転車メーカーであり、創業者のTom Ritchey は10代の頃から優れたロードレース選手だった。彼はその頃からすでに自転車フレーム溶接の技術を持っていて、自分が乗る自転車を作っていた。けれど、時間が経つにつれ、今は自ら製作はせず、日本の東洋フレームにフレーム製作を依頼している。

まだ試乗経験が少ない筆者にとって、スチール製のバイクだからなのかまでは分からないが、何故か地面にくっついた感覚があった。確かに、カーボン製に比べると重い感じで、でも安定感が感じられた。

 

-05 5Links ‘5LINKS2 169’ (3つ目の写真は、5LINKS2 161)

5LINKS社の自転車は、レースをすることではない、生活の中での自転車を考え、開発を進めている。ただ折りたたむ自転車ではなく、エコーを考えての自転車ということで、他の交通手段を利用ですることを視野に入れてデザインされ、これをPUV(Personal Urban Vehicle)と呼んでいる。

ヘッドチューブとシートポストのクイックリリースを緩め、前の三角形を上に持ち上げると、後輪が前輪の方まで近づく。そうやって全長が短くなり、そのまま車輪を揃える。そして手で引っ張りながら移動ができるので、旅行用キャリアを使用する感覚で重さを感じず、楽に動かすことができた。

走ってみたときは、しっかりと重心が下に置かれた感じで、とても安定感があった。そして9段変速ギアを使い速度もそこそこ出せたので、生活と旅行用自転車としてとても良い自転車だと感じた。


-06 OX Bikes ‘PECO BUCCHO’

OX bikesは、日本の千葉にある自転車メーカー。元々はオートバイ用の部品を生産していたが、創業者のバイク事故の後、車椅子のデザインと生産をはじめる。そして、後に自転車生産を始める。

このPECOというモデルは、5Links社の自転車と同じく、生活と旅行での使用に重点を置いている。フレーム中央部のロックを外すだけの、簡単に折りたためる構造になっており、畳んでカバンに入れることもできる。しかし、筆者の目を引いたのはやはり、12インチサイズの車輪なのに、ファットバイク仕様になっている、このBucchoという自転車だった。

早速走って見た感じ、とても面白い感覚が味わえた。サスペンションも効いていて、振動も柔らかく、タイヤから鳴るドドドーという音も楽しかった。

 

-07 Caracle ‘CARACLE-S’

CARACLEは、創業80年の金属加工メーカー、株式会社テック・ワンが新しく始めた自転車事業でのブランドネームである。CARACLEという名前は、ネコ科の「カラカル」という動物と、日本の伝統的な機械仕掛けを指す「カラクリ」から来ているそうだ。その名前の由来のように、CARACLE-Sは、まず「折りたたむ」ことができる機構を持っていて、そして20インチの車輪の自転車なのに走行能力がある。

試乗してみると確かに早く、リアサスペンションがあって滑らかな感覚で走れた。折りたたむと、あちこちが出て空間の無駄になることがなく、市販の旅行用のキャリアにも入るという。5Links社の自転車は折りたたんで、自転車自体がキャリアのようになるのに対し、CARACLE-Sは畳んだ状態をもっと小さくすることで、他のカバンに入ることを意識していることが違っている。

 

-08 Caracle ‘CARACLE-S ロードバイク仕様に改造’

続けて、同じCARACLE-Sのロードバイク仕様に改造されたバージョンも試乗した。ドロップハンドルをつけ、より早く走れるよう体勢を変えられるようになっていた。重さや形はカーボン製のロードバイクとは違う中、ハンドルはちゃんとロードバイクの感覚になっているのである。

結果、筆者の短い試乗の経験からは、何か色々混ざっているような、面白い感覚が味わえた。少し考えてみると、我々は自転車のどのパーツで、一番その自転車の種類(ロードバイク、マウンテンバイク、シティーサイクルなど)を感じているのだろうか。例えば、その自転車がロードバイクであれば、それはドロップハンドルの感覚からなのか、それともフレーム、もしくはタイヤからなのか。そう考えると面白くなって、どんどん他の種類も乗って見たくなった。

 

-09 3T ‘EXPLORO’

3T Cycling は1961年創業のイタリアの自転車メーカ。その中で、EXPLOROはアドベンチャーバイクという位置付けである。以前はアルミ製だったのをカーボン製に変え、空気力学的に効率的な形状のフレームを作って、2008年からレース用の自転車を再度供給し始めているという。

乗ってみると、カーボン製の軽さに、舗装道路に適したタイプとはいえマウンテンバイク用のタイヤが合わさり、これもまた何ともいえない感覚があった。車体が軽いためか、サスペンションがなくても柔らかい感じで、早く走ろうと思えばいくらでも早く走れそうな楽しさがあった。

 

-10 Scott ‘GENIUS 720 PLUS’

3T社のEXPLOROから、マウンテンバイクのタイヤの感覚が筆者にとって居心地がよかったため、ここからはマウンテンバイクを試乗することにした。今回Scottはマウンテンバイクのみで出展されたらしく、早速、GENIUS 720 PLUSを試乗した。

Scott社はスイスのメーカーで、1958年Ed Scottが始めた。彼はエンジニアでありながらスキー選手で、それまで鉄か竹でできていたスキーストック(杖のようなもの)を、始めてアルミ製で製作した人物である。

乗ってみると、やはりカーボン製の軽さに、前後のサスペンションがついて、ぴょんと飛べそうなぐらい楽しい感覚で走れた。筆者にとっては、マウンテンバイクこそ自分の感覚にはピッタリ合うと教えてくれた自転車でもある。

 

-11 Scott ‘ASPECT 950’

GENIUS 720 PLUS の乗り心地がとてもよかったため、同じ会社の、リアサスペンションがないASPECTというモデルも試乗することにした。マウンテンバイクのタイヤの大きさは、マウンテンバイクの創始者でもあるGary Fisherが、29インチ(29er、ツーナイナーと呼ぶ)の提案してから、最近は27.5インチに落ち着いているという。この自転車は、29インチの車輪になっている。

乗ってみると、筆者としてはリアサスペンションがないことがちゃんと感じられ、とても個人的な好みではあるけれど、その感覚がある方が楽しいと感じた。ただ、リアサスペンションがついているということは、車体がリンク構造によって分割されていることでもあり、メカニズムの複雑さによる耐久性はこういったリアサスペンションがない方が上であろう。

 

これで、昼食を食べる時間も惜しんでの市場が終了し、会場も間も無く閉会に向かっていた。試乗する間、筆者のようにリサーチにきた方も多いようで、ほとんどの方が、自分の試乗する自転車の写真を撮っていた。

今回のイベントに来て、筆者はマウンテンバイクが自分にしっくり来る事が分かったので、それは大きな収穫だったと思う。だからこそ、試乗するコースが、包装されてないコースもあると良かったな、と思った。

とはいえ、筆者にとってはとても有意義なイベントだったし、自転車は身体に直接触れる道具であるからこそ、実際乗ってみることが重要だということも再確認できた。今後も、こう行ったイベントが増えて欲しいと思いながら、筆者は会場を後にした。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA