Bromptonキャリア・システムのユニバーサル化・簡易編

QiCycleのフロント・キャリアを利用したBromptonキャリア・システムのユニバーサル化は満足度の高い結果となった。何しろ専用バッグを他の自転車でも使えるのだから、便利であると同時に愉快なことこの上ない。ただし、金属の切断や溶接が必要なので、誰にでも勧められるわけではない。いわゆるファブ設備を利用しても、3Dプリント程度であれば、強度的にとても持たない。

そこで、より簡単な手法を求めて、AmazonやWiggle、そしてモノタロウやAliExpressを彷徨う日々が続いた。探索の末に見つけたのがMINOURAのスペースマウント(2穴)。これはBromptonのヘッドチューブのネジ穴にそっくり(写真は合成)。ネジのサイズもM5とピッタリ。しかし、2つのネジ穴の間隔は15mmと明らかに短い。ハンドル・ポスト等に取り付けると、ネジ穴が横に並ぶのも都合が悪い。

だが、スペースマウントには1穴タイプもある。つまり、これを縦に2個並べて使えば良い。そこで、直径22〜29mmか28〜35mmか、ハンドル・ポストの直径に応じて同製品を手配する。純正のキャリア・ブロックは曲面があるので、加工せずに使えるアルミ製のブロックを注文した。この場合、付属のネジでは長さが足りないので、15mm長のM5ネジが必要になる。

これらの部品が揃えば、キャリア・ブロックをスペースマウントにネジ留めするだけ。プラス・ドライバーと六角レンチがあれば事足りる。以前の奮闘努力は何だったのかと憤慨したくなる。しかも、マウントの取り付けや取り外しはレバーを開け閉めすれば良い。ハンドル・ポストの太さに合わせた調整も、工具なしに手軽にできる。惜しむらくはスペースマウントが銀色であること。これは黒色にして欲しい。

このようにして、ユニバーサル・キャリア・システムは呆気ないまでに簡単になった。用もないのに、いろいろな自転車に取り付けたくなる。ただ、ハンドル・ポストに取り付けた場合は、荷物が重くなるとハンドルが取られる。そこで、シート・ポストに取り付けてリア・キャリア・システムとするのがお薦め。さらに、やや窮屈ながら、Bromptonなら圧巻の3個のバッグ取り付けも可能だ。

【追記】黒色のマウントが欲しいとしていたが、実はLWクランプという名称で黒色の同等製品が発売されていた。ネジのサイズもM5と同じで、直径22〜29mmと28〜35mmの2種類の製品がある。ハンドル・ポストに取り付けるには六角レンチが必要になるが、スペースマウントのようなレバーがないのでスッキリとした外観になる。これで完璧の領域にまた一歩近づいた。(2018.04.05)

3 comments

  1. おおおおおおお、これはアリです。素晴らしい!

  2. 「追記」にあったLWクランプを、別途入手した「アルミ製ブロック」H&H BROMPTONアルミフロントキャリアブロック https://loroshop.stores.jp/items/56b98be6be6be305470067e3
    で試してみたところ、激しい振動がある道を走る途中でブロックが外れてしまいました。
    原因はおそらく15mm長のM5ネジをプラスドライバーで固定しただけでは締め付けが不十分なのだろうと想像したのですが、多分それが問題ではなく、今回の場合「15mm長」ではネジ穴とほんの一部でしか接合できていないことがわかりました。つまり、H&Hのキャリアブロックの場合、M5ネジ20mm長の六角穴付皿ボルト最適であるようにみえるのでで試しています。

    1. なるほど可能な限り長いネジを使う方が良いですね。ブロックが外れた時は怪我などなかったですか? お大事に!

      …って三輪さん自転車に乗るのですね。新歓ライド行きましょう〜 http://criticalcycling.com/2021/04/newtype-group-ride-2021-spring/

Masahiro Miwa へ返信する コメントをキャンセル

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