頭の後ろに目がない人のためのVariaレーダー

なくても困らないが、あればちょっと嬉しい、便利で頼り甲斐があるが、たまに虚言癖が発露する。そんなデバイスがGarminのVariaリアビュー・レーダー(以下Variaレーダーと呼ぶ)、自転車専用の後方レーダーだ。後ろから接近する自動車は意外と気が付かない。気がついた時には、すぐ後ろにまで迫っていて驚いてしまう。バック・ミラーを付けていても、常に後方を確認するのは難しい。

そこで、Variaレーダーが最大140mまで後方の自動車を捉える。これはバックミラーでは気がつかないほど遠方だ。同時に8台までの車両を検知し、検知できる速度は10〜160km/h。マウンタは2種類付属しており、円形ではないエアロ型にも対応しているのも嬉しい。電源を入れればLEDが点滅し、車両が近づけばより明るくなる。近くで見ると眩しいほどで、リアライトとしての視認性は十分以上。

実際に車両の接近を知るには、対応するディスプレイが必要。専用製品もあるが、筆者は普段使うサイクル・コンピュータ、GarminのEdge 820J(以下、Edgeと呼ぶ)を用いている。車両が近づけばEdgeから警告音が鳴り、画面の右端にバーに車両を示す円が表示される。画面の両端も赤、オレンジ、緑に染まって接近情報が示される。このような表示は分かりやすく、通常の表示にうまく融合されている。

さて、市街地ではVariaレーダーは無用の長物。常に自動車が後ろから迫っているからだ。一方、稀にしか自動車が走らない郊外でこそ、真価を発揮する。誰もいない空っぽの道路を独占して走る快適さに、ついつい後方確認がおろそかになるからだ。むしろ、後方確認はVariaレーダーに任せて、思う存分ライドを楽しみたいところ。これは市街地でも自動車が少ない夜や早朝なら同様だろう。

なお、Variaレーダーは自動車だけでなく、オートバイや自転車も検知する。また、なぜか何も存在しないのに、後方から接近し追い抜かして行く幽霊を捉えることもある。一方、Variaレーダーのバッテリーは公称で5時間しか持たず、ロング・ライドでは物足りない。Edgeのバッテリー消費が早くなるのも難点。ただ、使い始めると手放せなくなる。Variaレーダーもまた私たちの能力を拡張する。

【追記】Variaレーダーの通信方式はANT+の共有型ネットワークであり、複数のディスプレイでレーダー情報を共有できる。実際にも、筆者のEdge 820Jと知人のEdge 520JとでVariaレーダーに同時に接続することができた。Variaレーダーを装着しない自転車では、実際のレーダーとの間隔を考慮しなければならないが、自動車の接近を知る目的は十分に果たせると思われた。(2018.03.04)

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