壊れかけのヘルメット、新しいヘルメット

先日の自転車事故では右膝(大腿骨遠位部および膝蓋骨)を骨折し、手術を受けて4本のボルトで固定するほどの怪我を負った。右側の肩や腕なども痛めたが、これは数日で目立たなくなる擦り傷で済んだ。一方、頭や顔は無傷であったが、その代わりにヘルメットの右側面は凸凹になり、細かい傷が無数に入っている。これを見ると、ヘルメットに助けられたと実感せざるを得ない。

このヘルメットは、ライドでは常に愛用していたBELLのStar Pro Shield。コンパクトなエアロ型で、空力特性が極めて高い。そして、それ以上に気に入っていたのは調光シールドで、昼間でも夜間でもトンネルでも同じように走行できる。眼鏡をしない筆者にとっては、サングラスをしないで済むのが有難い。ただ、このシールドは脆弱なのか、以前にも力がかかって破損したことがあった。

さて、数ヵ月経過して怪我が軽快し、ライドを再開することになった。ヘルメットは破損していないが、傷だらけであり、保護力も低下していそうだ。そこで、ヘルメットを新調することにした。ただ、Star Proは日本ではラインナップされているものの、本国アメリカではディスコンで、後継機種も見当たらない。Annex Shieldが近いが、エアロではなく調光シールドも用意されてない。

そこでサイクル・ショップに赴いて、OGK KabutoのAero-R1を試着して驚いた。随分と軽量である上に、頭を包み込むフィット感が素晴らしかったからだ。同社は日本のメーカーであり、日本人の頭に合う設計をしているのだろう。欧米人向けのStar Proも悪くなかったが、比べるとその差は歴然。公称重量もStar Proが306g(Mサイズ)に対して、Aero-R1は205g(S/Mサイズ)しかない。

また、ロゴが簡単に剥がせたので安堵したが、事前に試せないのが辛いところ。Star Proのロゴを剥がすのは、少し手間がかかったのを覚えている。このようにデカール(シール)であれば剥がせるが、最初からロゴなしでデザインすべきだろう。ちなみに、最初に購入した白モデルは一部が黄色く変色していた。これは即日交換となり、同じような変色を危惧して、今度は赤黒モデルを指定した。

また、Star Proはベンチレーションを開放しても、夏には顔面に汗が浮かぶほど風の巻き込みがなかった。一方で、Aero-R1はベンチレーションがなく、ヘルメット内部に風が入ってくる。冬では寒いくらいだが、夏になれば通風による快適性とエアロ効果の両立を確かめられるだろう。さらに、調光シールドは是非発売して欲しい。これがなければシールドの魅力が半減するからだ。

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