Face IDとサイクリング

iPhone Xに導入されたFace IDは顔認証により、ロックの解除や支払いの承認などを行う。これまで使われてきた指紋認証であるTouch IDに代り、iPhoneに顔を向けるだけの手軽さ。サイクリングでも写真を撮ったり、メッセージを送ったり、iPhoneを使うことが多い。ところが、寒い季節になれば指紋認証のために手袋を外すのが面倒だった。それではFace IDなら快適に使えるだろうか?

Appleによれば「帽子をかぶったり、スカーフを巻いたり、メガネをかけたり、コンタクトレンズをしたり、サングラスをかけたりしても、Face ID は機能するようになっています」とのこと。そこでまず、サングラスを試してみる。濃いめのサングラスをかけてもスムースに認識される。さらにヘルメット一体型のシールドでも問題はない。さすが、Appleの謳い文句通りの性能だ。

以下のように、形状や材質が異なるサングラスやシールドを試したところ、いずれも良好に認識された。BellのStar Pro Shieldは顔を覆う面積が大きいせいか、認識されないこともあった。ただ、その場合でも少し顔の向きを変えたりすると認識されるので、ストレスは感じない。

  • Oakley Racing Jacket(調光レンズ)
  • Oakley Romeo(鏡面レンズ)
  • Oakley Scalpel(偏光レンズ)
  • Oakley Frogskins(鏡面レンズ)
  • Rapha Pro Team Flyweight Glasses(鏡面レンズ)
  • Rapha Pro Team Flyweight Glasses(透明レンズ)
  • Ctrl Eyewear Ctrl One(電子式調光レンズ)
  • Bell Star Pro Shield(調光シールド)
  • Bell Star Pro Shield(鏡面シールド)

一方、鼻や頰を覆って寒さから顔を守るカラーやバラクラバなどを被ると、Face IDでは認識されるなくなる。ただし、カラーであれば鼻を出すようにすれば、口や頰が覆われていても認識される。耳は認識対象ではないので、イヤーパッドなどは問題ない。深めに帽子やヘルメットを被っても大丈夫。目まで覆ってしまうとダメだが、眉が隠れる程度であれば構わないようだ。

このような顔認識に用いられるTrueDepthカメラは、30,000個以上の目に見えない赤外線ドットを顔の上に投射して、顔の形状を解析する。となると、防風防寒機能を持ち、赤外線ドットを通過させる素材を開発して欲しいところ。なお、以上のスクリーン・キャプチャ画像は、AR MeasureKitのFace Data表示を使っている。このアプリで顔が認識されれば、実際のFace IDでも認識される。

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