フランク・ザッパ plays the bicycle

変拍子と不協和音の変態音楽王、フランク・ザッパは、1963年にテレビ番組スティーブ・アレン・ショーに出演し、自転車を演奏している。自転車を楽器とみなして演奏した例はいくつかあるが、これは最も早い時期のひとつだろう。真面目に受け応えしているのだが、思わず笑ってしまう軽妙なインタビューとデモンストレーション、そして最後にはキャストやバンドを交えての即興セッションとなる。

ギターからピアノ、ドラムに至るまでマルチ・プレーヤのザッパは、自転車の演奏を始めたのは2週間前と言って笑いを取る。実際にも、スポークを弓で弾く、タイヤやフレームをスティックで叩く、ハンドル・バーを口で吹く、といったユルい演奏。ただ、演奏方法を細かくアドバイスするなど、フリーキーな中にもザッパらしいこだわりが伺える。ノイズ系の録音テープを加えるのも得意技。

この時ザッパは22歳、見るからに若々しく、トレード・マークであるヒゲはまだない。当時は音楽家として無名だが、人気番組に出演して自転車を演奏するのだから、無茶怪人の貫禄たっぷり。後に1億円とも言われたシンクラビアを駆使した複雑な音楽を作っても、この頃の素っ頓狂な音楽と変わりない。ちなみに、この翌週にリリースされるソロ・アルバム「How’s Your Bird?」は意外と聴き易い。

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