サイクルハック東京2017を見学

2017年のグローバル・サイクルハックは9月15日から17日にかけての3日間に渡り、全世界26都市で開催された。筆者はハッカソン自体には参加できなかったが、最終日の17日の昼過ぎに東京会場である渋谷区笹塚のStudio Cを訪れた。台風18号が迫る雨の中、松葉杖をつきながら商店街を抜けると、下町情緒溢れる街角に何台もの自転車が並んでいる。見学希望を伝えると、暖かく歓迎していただいた。

会場では夕方の成果発表に向けて、制作に打ち込んでいる人もいれば、既に作業を終えて談笑している人もいる。3日間を通して都合十数人が参加したらしい。初日にはサイクリングの妨げとなる問題や、サイクリングを楽しむアイディアが話し合われ、カードに書き出されている。このディスカッションに基づいて、4つのグループに分かれて具体的なプロトタイプ制作が行われていた。

グローバル・イベントらしく、基本的に英語で会話が進む。ビデオ・チャットが海外と繋がっており、様子を尋ね合っている。もっとも、会場内は日本語で話しても構わないので、それほど気後れする必要はない。むしろ、下町らしい会場でありながら、国際色豊かな雰囲気が楽しい。しかも、IT系ハッカソンにありがちなエクストリームさは皆無で、リラックスしたユルい取り組みが多いのも楽しい。

一方で、最後のプレゼンテーションとなると、誰もがシャキっと背筋が伸びる。何が問題か、何が重要か、どのように考えたか、どのように作ったか、今後どうなるか、などを理路整然と熱意をもって語る。参加者に海外出身者や海外滞在者が多いこともあって、グローバル・イベントらしいクールな熱気が漂う。この発表は全世界に配信されるとともに、今後に向けてアーカイブされると言う。

今回のCycleHack Tokyo 2017の主催者は、自転車関連の活動団体The Cycling Embassy of Japanと自転車ツアーを企画運営するFreewheeling Japanで、参加者はそのメンバーが多い。自転車が好きであるだけでなく、自転車を通して社会や文化を考えながら、定期的なイベント開催や雑誌風のレポート刊行など様々な活動を展開している。クリティカル・サイクリングとしても大いに参考にしたい。

なお、台風接近のため雨風が強くなり、当初予定されていたFirefly Ride(ホタルライド)は翌日に延期になった。これは電飾自転車で夜間パレードをするイベントで、Starry Rideで参加したかったところ。また、クリティカル・サイクリングのメンバーが東京会場とソウル会場に3日間とも参加しているので、彼らからのレポートを楽しみに待ちたい。有意義な経験と成果があったことと思う。

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