RZC InvestmentsによるRaphaの買収

8月8日の未明、ふと目が覚めてチェックすると、サイモン・モットラム(Simon Mottram)氏からの「A special Rapha announcement」なるメールが届いていた。同氏はサイクリングに特化したアパレル・ブランドRaphaの創立者であり、CEO(最高経営責任者)。何度か会ったことはあるが、直接メールをもらうほどの仲ではない。何事かと思いながら、メールを開いてみた。

要約すれば「Raphaは買収される。これまでありがとう。これからさらにガンバる」だ。具体的には、RZC Investmentsなる投資会社がRaphaの筆頭株主になるってこと。それ以降は決まり文句なので、流し読みで良い。買収額は£200m(約286億円)。RZC Investmentsはアメリカの投資会社で、ウォルマートの創立者の孫2人が経営、彼らもサイクリストだと言う。プレス・リリースも出ている。

買収と言えば、破綻救済や敵対的買収、あるいはベンチャー・キャピタルの売り抜けなど、必ずしもイメージが良くない。だが、Raphaは毎年売上30%増を続けて業績は好調と伝えられていたし、昨年末に世界最大の高級ファッション企業グループであるLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が買収を提案するなど評価が高かった。今回の買収も事業拡大ための資金戦略とされている。

従来はサイモンが12.5%、ファンド会社のActive Partnersが20%など創業グループが株式を持っていた。サイモンはCEOに留まるが、RZC Investmentsが過半数(すべて?)の株式を持つので、経営方針が変わるだろう。能書き通りに事業が拡大されて、空港の免税店にRaphaが並ぶのだろうか。製品がつまらなくなって、古き良き時代のRaphaを懐かしむことがないように祈りたい。

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