コペンハーゲンのサイクル・トレインS-Tog

欧米では自転車をそのまま電車に載せることが一般的だ。一般的なので、わざわざサイクル・トレインと呼ぶことはないが、その中でもコペンハーゲンのDSB(デンマーク国鉄)S-Togは圧巻だ。自転車マークが大きく描かれた車両がホームに入ってきた時は驚かされた。当然、自転車を載せるよね?自転車持っていないの?と言わんばかりだ。大きなWi-Fiマークも描かれている。ここは天国か?

車両に乗り込めば、さらに驚かされる。床にも大きな自転車マークが描かれ、広い車両の半分を使って、ゆったりと自転車を停めることができる。専用の留め具が8基あり、自転車の後輪をはめ込めば固定される。その向かい側には、人が座るシートがあり、自分の自転車を前にして座れる。また、自転車側にも折り畳み式のシートがあり、自転車が少なければ、人が座わって柔軟に運用されている。

欧米の鉄道では、自転車の専用スペースや専用器具は珍しくないが、S-Togほど充実した車両はないかもしれない。一般車両も広々としていて、さながらサロンのようだ。しかも、これはコペンハーゲンと郊外を結ぶ通勤電車と言う。圧死しかねないほど過密である日本の通勤電車と比べれば、まさに天国と地獄。自転車の輪行やベビーカー論争を説明しても、コペンハーゲンの人は理解不能に違いない。

ちなみに、駅の周囲には夥しい数の自転車が停められている。この光景は日本の駅前と似ている。ただし、放置されている自転車は一台もなさそうだ。アムステルダムと同じく、実用車やカーゴ・バイクが多く、誰もが自転車を活用している。何しろ、コペンハーゲンの市内交通の過半数が自転車なのだ。そして、アムステルダムよりコペンハーゲンの方が小綺麗な自転車が多く、落ち着いた雰囲気であった。

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