自転車を飛行機で運ぶ空の輪行

公共交通機関には自転車をそのまま持ち込むべきと考えるが、実際にそれができるサイクル・トレインやサイクル・バスは限られている。さらに、これが飛行機となると絶望的だ。エコノミーなら4席分を占めるだろうし、それ以前に保安検査を通りそうにない。チェーンやスプロケットは凶器に他ならないからだ、そこで、飛行機では輪行袋や専用ケースに自転車を入れて預け入れることになる。

預けることができる荷物の大きさや重さは航空会社ごとに規定がある。例えば、ANAの国内線エコノミーなら、3辺の合計が203cm以内で重量は20kg以内だ。ただし、3辺合計が203cmを超えても、最長辺が機体ごとの規定範囲なら預かってもらえる。一般的なロード・バイクであれば、前後輪または前輪を外して輪行袋に入れれば問題ない。ANAでは注意が必要な手荷物に、自転車は掲載されていない。

自転車を預け荷物として、その他の荷物を機内持ち込みにすれば、通常の航空運賃だけで良く、追加料金は不要だ。預けた荷物が破損していた場合は補償の対象となる。ANAの賠償限度額は15万円なので、これを越える場合は従価料金を手続きしておく。これは15万円を超える1万円ごとに10円だ(国内旅客運送約款第40条)。Bromptonなら価格を25万円として、従価料金は100円だった。

なお、損害賠償の免責事項には「壊れ易いものは、固有の欠陥、または性質から生じたものである場合には、万一損害が生じてもその責任を負いかねます」となっており、これに自転車も含まれている。また、FDAでは自転車の補償を求めない旨の同意が必要だった。ただ、いずれの航空会社も自転車の扱いは丁寧で、置き方の指定を求められ、ベルトコンベアではなく手渡しであった。

飛行機で自転車を運ぶ際に気になる点として、高度飛行中は気圧が下がるので、チューブの空気を抜いておくべきかもしれない。ただ、これまでは空気を抜かなくても大丈夫だった。また、CO2ボンベは爆発物のように見えるが、4本までなら持ち込みでも預け入れでもOK。Di2のバッテリーも3.7Whなので、自転車に取り付けた状態で預け入れできる。詳しくは国土交通省の資料を参照のこと。

このように飛行機で自転車を運ぶことは、思いのほか簡単で手軽だ。むしろ、出発空港に着くまでや、到着空港で自転車を受け取った後が大変かもしれない。しかし、飛行機で自転車を運べば、ライドできる場所が飛躍的に増える。筆者は未体験だが、国外展開も可能になる。ただし、自転車の持ち込み条件は航空会社や路線によって異なるので、実際に利用するにあたって十分に確認して欲しい。

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