再帰性反射素材の写真比較

ロンドンの「サイクル・レボリューション」展で見かけて、気になっていたのがProviz社の銀色の再帰性反射ジャケット。この展覧会ではアパレル製品は僅かしか取り上げておらず、同じイギリス製ながら、より知名度の高いRaphaやPaul Smithはなかった。それだけに、この製品が目立っていたが、なぜか現地のショップでは見かけなかった。もちろん、日本でも見かけない。

Provizは反射性の高いスポーツウェアの専業メーカーだ。サイクリング・ジャケットだけでも数種類あって、どれを選ぶべきか見当がつかない。そこでメールで問い合わせて、最も反射性能が高いと言うReflect360+を購入してみた。これは確かに反射性が高く、iPhoneでフラッシュ撮影をすると、以下の写真のように周囲が黒く写るほど。横の人も反射性ジャケットを着ているのだが、まるでレベルが違う。

そこで以前に紹介したジャケットを含めて、できるだけ同じ条件でフラッシュ撮影して、反射性を比較してみた。具体的には、ジャケットから4メートル離れた位置にデジタル・カメラを三脚で立て、ある程度暗く写るように露出をマニュアルで設定して撮影した。カメラはSonyのDSC-RX100M3、露出時間は1/2000秒、F値は4、ISO感度は80、フラシュは強制発光、そして自動補正の類はオフにしている。

この設定はProvizのReflect360+が飽和し過ぎない程度の露出として用いた。同じ撮影条件でBetabrandのFlashback Photobomber Hoodieは同程度の明るさで写ったので、反射性能も同じくらいだろう。Reflect360+は表面に細かいドット模様があり、Photobomberは滑らかな生地だ。このドット模様の役割は明らかではないが、反射性が劣るとされるReflect360(+ではない)にはドット模様がない。

Reflect360+ by Proviz
Flashback Photobomber Hoodie by Betabrand

SugoiのZap Bike Jacketは、同じ条件で撮影してReflect360+と比べると、かなり薄暗く写っている。このジャケットはネオンカラーが刺激的だが、夜間のライトの反射性能としては劣ることになる。RaphaのRain Jakectも、反射性のある横ストライプが薄暗く写っているに過ぎない。だが、いずれも夜間にライトが当たれば、とても良く目立つ。Reflect360+やPhotobomberが強烈過ぎると言うべきかもしれない。

Zap Bike Jacket by Sugoi
Rain Jacket by Rapha

再帰性反射素材は、生地の表面に微小なガラス・ビーズを塗布する。そのためか、全面反射材のReflect360+やPhotobomberは重く感じる。実際に計測すると、他の2倍程の重量だ。ただ、これらはベンチレーションやポケットなど付帯機能も充実している。他のジャケットは極めてシンプルで最小限の機能しかない。なお、Photobomberはサイクリング用ではないので背面が長く伸びておらず、フード付きで普段使いに適している。

  • Proviz Reflect360+ Cycling Jacket 560g
  • Betabrand Flashback Photobomber Hoodie 599g
  • Sugoi Zap Bike Jacket 331g
  • Rapha Rain Jacket 191g

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