冬将軍と闘う3つの装備〜画面タッチ編

冬将軍と戦うための手袋は既に紹介した通りだ。ただ、手袋で困るのは、スマートフォンの画面をタッチできないこと。ライド中はともかく、立ち止まって写真を撮ることもあれば、メッセージを送ることもある。この時、一般的な手袋では静電容量が変化しないので、画面をタッチしても反応しない。手袋を外せば良いが、寒さが厳しいこともあれば、手が汗ばんでいることもある。できれば手袋をしたまま操作したい。

導電性手袋

そこで、タッチ・スクリーンに対応した手袋が発売されている。それらは指先に導電性繊維を使い、手袋の表面と実際の指が電気的に繋がるようになっている。これで静電容量が変化してタッチができる。RaphaであればPro Team Softshell Gloves(写真右)がタッチ対応で、人差し指と中指の腹にあたる黒い布が導電性繊維だ。スマートフォンを使う人が多いこともあって、タッチ対応の手袋は年々進化している。

しかし、タッチ対応の手袋は薄手のものが多く、厳冬期に使える厚手のものは少ない。先のSoftshell Glovesも初冬までだろう。そこで、その上に防寒性の高いOvermitt(写真左)をはめる。Overmittは、潜水服の手袋に似たゴム素材のロブスター型なので、指先を使う作業のために人差し指と中指が中から覗くようになっている。これで導電性繊維の指先で画面をタッチできる。奇妙かもしれないが、使い勝手は悪くない。

市販品に満足できなければ、お気に入りの手袋をタッチ対応にしよう。このためには導電性繊維を撚った導電性糸を縫い付ければ良い。さらに便利なのはnanotipsで、ナノ・カーボン素材の液体を手袋の指先に塗るだけだ。Winter Gloveのような分厚い手袋でもタッチ対応にできるし、反応も良好。ただし、劣化が早いようで、ひと冬に何度か塗る必要があり、外気に触れぬよう保管したボトルは二年後には使えなかった。

スタイラス

絵やスケッチを描くためにペンとして使うタブレット用スタイラスには、手袋をしていても使えるものもある。ただ、手袋対応と明記する製品はないので、手元にあったスタイラスを試してみた。かなり分厚い手袋をはめて、各スタイラスを握ってiPhone 7 Plusをタッチ操作した結果をまとめてみた。問題なく使えたものには◯印を、反応しなかったものには☓印を付けている。反応したり、しなかったりで不安定であれば?印だ。

専用スタイラスではFiftyThree PencilとJust Mobile AluPenが申し分なく使えた。Cross Tech3やMonteverde 35212は多目的ペンのオマケと思いきや、意外にも操作性は良好。このうちFiftyThree Pencilは内蔵バッテリーで静電気を発生させるタイプ。このような自己静電発生型は使える可能性が高いが、Apple PencilやCrayolaはiPhoneでは使えなかった。筆圧感知など特殊な機能がないほうが良さそうだ。

なお、スタイラス1本、またはタッチ対応手袋でも指1本だけでは、ピンチ(ズーム)などの操作ができない。そこで、Assistive Touchを設定しておく。これで擬似的にマルチタッチ操作ができる。また、iPhone 7からはホーム・ボタンが機械式ではなく静電容量式になった。これもタッチ可能なスタイラスや手袋なら押すことができる。ただし、指紋が必要なTouch IDには対応できないので、パスコードをタッチする。

ところで、タッチ対応手袋が登場する以前に、密かに人気を博していたのがソーセージ。ビニール包装のまま手袋で握って画面にタッチできる。安価であり、コンビニでも買えて、しかも補給食として食べられると三拍子揃っている。さらなる究極は「鼻」。鼻を画面に近づけると、画面が見えにくくなるが、訓練すれば大まかな操作はできる。しかも、鼻は指紋として認識される。忘れずにTouch IDに登録しておこう。

音声入力とボタン

画面がタッチできないのであれば、画面をタッチせずに操作すれば良い。その最有力候補は音声操作。「Hey Siri、カメラ」とiPhoneに話しかけてみよう。これで撮影画面になるので、側面の音量調整ボタンを押してシャッターを切る。物理的に押し込むボタンであれば、厚手の手袋でも何とかなる。ちなみにHey Siri機能は、iPhone 6s以降で利用できる。それ以前の機種なら、ホームボタンを長押しする。

Siriで何ができるかはSiriのサイトに例示されているが、Siriに尋ねるのがスジだ。「Hey Siri、君は何ができるの?」と話しかけてみよう。メッセージやメールの読み上げや送信、目的地へのルート検索、アラームのセット、天気予報の表示など、かなり多くのことができる。ただ、Siriが調べた結果は画面上でタッチする必要があったり、カメラのシャッターのようにアプリ内の操作ができないのが難点。

パーソナル・コンピュータ以来の発明であるスマートフォンは、しかし小さなコンピュータとも言える。いつでもどこでも使えるが、画面を見つめ、指で操作するのは同じ。いつでも、どこでもに加えて、何をしていても使えるのが、次のマイル・ストーンだろう。自転車で走りながら長文作成する必要はないが、その行動を助け、楽しくして欲しい。それが何であるのか、真打ちはまだ登場していない。

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