未完のBrompton Bike Hire

折り畳み小径車の代表的存在であるBromptonは、本国イギリスでも人気が高い。ロンドンの街角をBromptonで駆け抜ける姿をよく見かけるし、自転車ショップではBromptonを取り揃えている。旅行者であれば、Bromptonをレンタルして走ってみたくなる。このためには一般的なレンタル・ショップもあるが、製造元であるBrompton Bicycleが運営するBrompton Bike Hireも利用できる。これは何ともユニークなレンタル・サービスだ。

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写真から分かるように、折り畳むととても小さくなる特徴を活かして、コイン・ロッカーのようなドックにBromptonが収納されている。貸出と返却の手続きはスマートフォンまたはWEBのアプリで行い、無線回線でサーバと通信してロックの制御を行う。上部にはソーラーパネルがあり、必要な電力を賄うようだ。つまり、このレンタル・マシンはどこにでも設置できて、無人で運用できることになる。

このように未来的なサービスだが、実際の利用は一筋縄ではいかないようだ。まず、最初に試みた時はロンドン滞在中にサービス利用のためのユーザ登録が完了しなかった。その原因は不明だが、次の渡英前に日本でユーザ登録を行っておいた。また、実際にはWEBアプリで事足りるのだが、iOSアプリはUKストアにしかない。ストアの設定は簡単なので不思議な話だが、需要が多いと思われる旅行者は利用できない。

ともあれ、ユーザ登録が済めばドックの設置場所を確認する。2016年の時点ではイギリス南部を中心に30カ所以上にドックが設置されている。ロンドンには7ヵ所あるが、いずれも郊外寄りの住宅地などの生活圏であり、観光やビジネスで訪れる場所ではない。この点でも旅行者を想定していないようだ。不慣れな利用者に対するサポート・コストは理解できるが、プロモーション効果を考えて積極的に展開して欲しいところ。

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近隣のドックを見つければ、利用の予約を行う。すべてのBromptonが借り出されると、そのドックに赴いても無駄だからだ。この予約もアプリで行えるが、何度試してもエラーになる。ドックを変えたり、予約日を変えたりしてもダメ。翌日に行っても変わらずエラーが続く。仕方がないので意を決して予約なしでドックに向かう。ドックの位置はアプリ内の地図に表示されるものの、いくら探しても見つからず、周囲を彷徨うことになった。

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実際には地図に示された位置から数百メートル離れた場所にドックがあった。通りがかった人に尋ねても分からず、途方に暮れていたので、見つけた喜びはひとしおだった。だが、それも変な話である。ちなみに、その場所はThe Whittington Hospitalという病院で、ドックは病院の正面玄関付近にある。上の図では黒丸がアプリが示す位置で、実際の位置を星印で付け加えた。また、アプリに表示される写真も実物と異なっている。

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ドックにたどり着けば、メッセージ(SMS)を使ってロックを解除する。これは「ドック番号 NOW PINコード」というテキスト送れば良いはずだが、メッセージが「Not Devlivered」となって配信されない。この時は国際ローミングでiPhoneを使っていたので、それが原因かもしれない。とは言え、幾多の困難を乗り越え、あと扉一枚のところでレンタルができないのは残念過ぎる。よくよく相性が悪いらしい。

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