10のサイクリング都市

昨年(2015年)の11月から今年(2016年)の6月末まで、ロンドンのデザイン・ミュージアムでは「サイクル・レボリューション」展が開かれていた。筆者は閉会間近な6月下旬になんとか滑り込んで見ることができた。この展覧会はいくつかのセクションに分かれていて、それぞれ興味深いのだが、少し不思議に思ったのが「10 Cycling Cities」だった。さて、世界中の都市からサイクリング都市を10個挙げられるだろうか?

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正解は…と言うのも変だが、この展覧会で挙げられていたのは、次の10都市だ。

  • ロンドン(イギリス)
  • コペンハーゲン(デンマーク)
  • モントリオール(カナダ)
  • ニューヨーク(アメリカ)
  • ボゴタ(コロンビア)
  • セビリア(スペイン)
  • パリ(フランス)
  • フライブルク(ドイツ)
  • アムステルダム(オランダ)
  • 東京(日本)

お膝元のロンドンは当然として、コペンハーゲンやアムステルダムのように誰もが同意する都市もあれば、不覚にも名前すら知らないボゴダやフライブルクといった都市もあった。逆に自転車に優しいと言われるポートランドは取り上げられていない。しかし何より、東京がここにあるのが不思議だった。東京は自転車都市だろうか? 自転車が盛んという印象はないし、先進的な自転車施策が展開されているわけでもなさそうだ。

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実は、10 Cycling Citiesは必ずしも自転車に適した都市というわけではない。その説明パネルによれば、今後ますます都市への人口集中が進み、インフラへの要望が飛躍的に高まる。その時にサイクリングが何らかの解決策になるだろうか?そのような観点で示唆を与える都市を取り上げる、といった趣旨らしい。それでは、世界的に見て、東京がどのような示唆を与えてくれるのだろうか? それが次なる問いだ。考えてみて欲しい。

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まず、東京では日常的な移動手段として自転車は僅か14%しか使われていないとした上で、2つの事例を取り上げている。ひとつは自転車と公共交通機関の関係で、正確に運行されるバスや電車に自転車が連動する。もうひとつは巨大な地下駐輪場で、全自動で自転車が運ばれる。いずれも海外では珍しい状況だろう。東京では超過密都市としての最適化と実験が繰り返されている。だから、東京から自転車の未来を考えることも意義深いはずだ。

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【註】この展覧会は写真撮影が許可されており、ブログやSNSへの投稿も推奨されていた。

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