ツール・ボトルのミニマム内容

先の記事で説明したように、ライド時に必要となる修理用工具や財布などをツール・ボトルに入れている。これはジッパーによって二分割される小型のカプセル型だ。その中には13種類もの小物を詰め込んでいるが、ジッパーは問題なく締められる。むしろ、この小型カプセルに収まることを条件に、必要なものを選んでいる。結果として必要最適なセットになっているはずなので、それぞれを簡単に見ていこう。

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(1) ゴム手袋 チェーンなどの汚れが手につかないようにする。
(2) USB-ACアダプタ スマートフォンやモバイル・バッテリーを充電する。
(3) ナンバー式ワイヤー・ロック 駐輪時に盗難を防止する。
(4) 財布 その中には(11)〜(13)が入っている。
(5) インフレータ チューブを膨らませる圧縮空気が入ったボンベ。
(6) エアバルブ兼ポンプ インフレータとチューブを繋いで空気を入れる。
(8) マルチ・ツール サドルの調整などでネジを回す。
(9) モバイル・バッテリー スマートフォンを充電する。
(10) Lighting兼microUSBケーブル スマートフォンとモバイル・バッテリーを繋ぐ。
(11) 絆創膏 傷や靴擦れなどの手当をする。
(12) パッチ パンクしたチューブの応急手当をする。
(13) 現金 食事の支払いや飲料水の購入などにつかう。

パンク修理に関するものが(1)、(5)、(6)、(7)、(12)の5点で最も多い。一般的なタイヤであれば、いつかは必ずパンクするので、修理キットが必要になる。(8)は複数の工具を一体化したマルチ・ツールで、(11)の絆創膏は擦り傷などの応急処置に使う。以上はトラブルがなければ使わないので、いっそのことナシでも構わないのかもしれない。タクシーを呼んで自転車屋さんか自宅まで自転車を運べば良いのだから。

逆にトラブル対策以外のものは、ほぼ毎回使うだろう。(2)、(9)、(10)の3点はスマートフォンの充電用だ。スマートフォンは目的地へのナビゲーションから写真撮影まで利用頻度が高い。しかもGPSや画面表示の常時使用はバッテリーの消耗が激しいので、ロング・ライドでは充電が必要になる。もっとも、スマートフォンを持たない、あるいは緊急時の連絡以外は使わないストイックな態度も考えられる。

(3)の簡易なワイヤー・ロックはカジュアル盗難(施錠されていない自転車を気軽に借用する迷惑行為)にしか効果がないが、のどかな郊外しか走らないので、これで十分と考えている。(4)の財布と(13)の現金はiPhoneならApple Payで済ましたいところだが、通用しない飲食店なども少なくない。ともあれ、店舗に入るなど自転車から離れることを避け、飲食を携帯物で済ませれば、これらも不要となる。

何度かの変遷を経て、必要最小限の物品を厳選して詰め込んだツール・ボトルだが、このように見ていくと実は無くても構わないということになりかねない。逆に心配症の人はもっと多くの装備やしっかりした道具を携えているだろう。何も持たずに済ませたい欲求と、何かあれば素早く対応したい欲求のせめぎあい。それこそがサイクル・ミニマリストの憂鬱であり、収取選択の愉悦だろう。

ちなみに、長時間のライド・イベントともなれば、交換用チューブ、携行食、大容量バッテリーなども携行することになる。悪天候が予想されるなら、レイン・ジャケットなどの雨具も必要だ。特別なイベントであれば、より高性能なカメラや特殊な装置も使いたくなる。実際に多くの装備を大きなバッグに携えてイベントに参加したことがあるが、何か間違っているような気がしてならなかった。

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