ハンドルトップな音楽制作環境

パーソナル・コンピュータの黎明期、1980年代に、デスクトップ・ミュージック(DTM)と呼ばれる音楽の制作方法があった。デスクトップ型のコンピュータで文字や数字を入力し、演奏情報を作成する手法だ。これを自転車用に現代化するなら、ハンドルに取り付けたiPhoneを中心に構成することになるだろう。あまり語呂が良くないが、ハンドルトップ・ミュージック(HTM)だ。

なぜ、ハンドルトップ・ミュージックが必要かと言えば、「サイクリングのための音楽(Music for Cycling)」を作ろうとしているからだ。それはまだ未知の領域だが、自転車を漕ぐ身体と運動に密接に関連するに違いない。だとすれば、自転車に乗りながら作曲すべきだろう。実際には走行中の操作は困難かつ危険なので、立ち止まって作業し、すぐに漕ぎ出して結果を聴くことの繰り返しになりそうだ。

さて、iPhoneをハンドルに取り付けるアダプタは何種類か市販されていて簡単に入手できるし、すぐに取り付けもできる。また、iPhone用の音楽制作アプリも数多くあり、選ぶのに困るほどだ。問題は制作している音楽を聞く方法だろう。iPhoneの内蔵スピーカーは音量が乏しく、音質、特に低音が貧弱なので、走行時の音楽モニタには役不足だ。かと言ってイヤフォン等の使用は禁止されている場合が多い。

そこでスピーカーを自転車に取り付けてみた。以前に購入したJBLのCHARGE2がウォーターボトルと同サイズで、ボトルケージにピタリと収まった。ボトルケージのBromptonへの取り付けは、RIXEN & KAULのボトルクリックを利用。ロード・バイクなどであれば直接フレームに取り付けたボトルケージが使える。なお、このスピーカーは本来横置きなので、縦置きではステレオ感が失われることになる。

JBL CHARGE2 for Brompton
CHARGE2 by JBL

iPhoneとスピーカーはオーディオ・ケーブルで接続した。Bluetoothでのワイヤレス接続では、音の遅れが大きいので実用にならない。音楽を聴くだけなら問題にならないが、iPhoneで演奏する場合は混乱してしまう。ところが、骨伝導ヘッドフォンであるAfterShokzのTREKZ TITANIUMはBluetooth接続ながら音の遅れは僅かだった。これはBluetooth 4.1で低遅延コーデックに対応しているのだろう。

AfterShokz TREKZ TITANIUM
TREKZ TITANIUM by AfterShokz

なお、スピーカーや骨伝導ヘッドフォンは周囲の音や声が聞こえるので、「安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態」(東京都道路交通規則 第8条 (5)、他府県も同様)ではなく、法令で禁止されている行為にはあたらないと思われる。もちろん、周囲の音や声が聞こえないほどの音量は避けなければならない。大音量はヤンキー様のようで気恥ずかしい。結果、法令遵守となる。

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